「踊る大捜査線」終幕3部作 NOTTVでスピンオフドラマ(産経新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120825-00000513-san-ent
■青島刑事15年、変わらぬ挑戦
テレビと映画で15年にわたって人気を集めた「踊る大捜査線」シリーズが、いよいよ終結に向けて動き出す。27日からスピンオフ(派生)作品がスマートフォン(高機能携帯電話)向け放送局「NOTTV」で放送され、9月1日にはフジテレビ系スペシャルドラマ、同7日には映画完結編が公開。“終幕3部作”のスタートを前に、主演の織田裕二(44)は、スピンオフ作を「『踊る』本来の挑戦精神が出た作品」とPRした。(織田淳嗣)
NOTTVで27日から放送されるのは「係長 青島俊作2 事件はまたまた取調室で起きている!」(深夜0時、1話15分、全10話)。湾岸署刑事課強行犯係係長の青島俊作(織田)は、事件続きで徹夜が続く。ある日、管内の「なぎさ商店街」の会長が殴打される傷害事件が発生。しかし、犯人を名乗る人物が次々と現れて…。
主な舞台は取調室。シンプルなセットで、被疑者と相対する織田の演技が見どころだ。「本当にせりふだけですよ。舞台よりも、舞台のエキスだけ。目線ひとつ、ちょっとしたことで全て変わってしまう」
巨大なセット、大迫力の演出で見せる本編とは対照的。前作は携帯電話向けに配信された「係長 青島俊作」(平成22年)で、当時は画面が小さくアップが多かったが「今回は10倍くらいきれいで、画面のことは気にしなかった」という。
「映画も4本目になると、思い切った台本作りができないジレンマもあったと思う。しかし『踊る』の発想はもともと『実験』『挑戦』。この作品(スピンオフ)ではそれが出た。怖いチャレンジだけど、好奇心を刺激された」
平成9年のテレビシリーズ開始から15年。「踊る」の終幕に何を感じるのか。
「一言でうまく言えないんですけど、部活のようでした。あの部活感が味わえないと思うと寂しい」
撮影の前にこれまでの作品を見返し、青島の“変わらなさ”に思いをはせた。「最初はピュアな警察官も、出世や政治的なこと、日々の雑務に追われ、警察組織の立場で物を考え出してしまう。でも、青島は違う。自分がパトロールしている街の人たちを守りたい、ちゃんと暮らしている人がばかをみてはいけない、と思い続けている。そこがすごい」と熱っぽく語る。
「でもちょっとずるいことを考えたり、ちっちゃな男だなと思うところがまた魅力的で…すっごく格好よくないんですよ。誰でもなれる、普通の男なんです」
9月1日にはフジテレビ系で「踊る大捜査線 THE LAST TV サラリーマン刑事と最後の難事件」(後9・0)、7日には映画「踊る大捜査線 THE FINAL 新たなる希望」が全国公開される。「最後はみんなで大きなお祭りのように、楽しんでくれたらいいな」と笑った。