今度はカラフル&コミカル!極上のエンタテインメントに生まれ変わったおとぎ話って?(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20120909-00000009-mvwalk-movi


鏡よ鏡、世界で一番美しいのは誰?古くはディズニー初の長編アニメ、近年ではシャーリース・セロン、クリステン・スチュアートといった豪華ハリウッドスターの共演作として、スクリーンを飾ってきたことでも知られるグリム童話「白雪姫」。自分に嫉妬する継母に命を狙われた美少女が、7人のこびとや運命の王子との出会いによって幸せを取り戻すといったストーリーは、ある意味、誰もが知っているからこそ、映像化する際のアレンジが難しいおとぎ話だ。9月14日(金)より公開の『白雪姫と鏡の女王』は、斬新なキャラクター設定や鮮やかな色彩という魔法によって、21世紀の極上エンタテインメント作品に仕上がった。

【写真を見る】白雪姫を演じるのはリリー・コリンズ。彼女の存在感が抜群だ

美しさに執着する女王と、継母に命を狙われる若く美しい白雪姫、という構図はそのままに、本作のふたりは隣国のリッチでハンサムな王子をめぐる恋のライバルに。そのうえ、今までは“嫉妬”や“粘着質”といった湿度満点の単語がお似合いの性格で描かれ続けてきた女王が、自分の欲望に正直に生きる、史上最強のわがまま女として描かれている。「自分大好き!」「宝石やドレス、年下のイケメンは全部独占したい!」という彼女の行動原理に、「わかる!」と共感する女性もきっといるだろう。

一方の白雪姫も、継母の波状攻撃に耐え忍ぶだけの少女から、7人のこびとのギャング団から様々な戦術や知恵を授けられた、戦うお姫様へと変貌。愛する王子を継母から取り戻すため、剣を片手に彼らの結婚式をぶち壊しに行くほどにパワフルなのだ。そんなふたりに愛される王子は、さぞかし魅力的なのだろうと思いきや、どこかちょっと間が抜けている天然草食系。女王に犬用のほれ薬を飲まされるなど、様々な災難に巻き込まれる彼のコミカルな姿には、笑いが止まらなくなるはずだ。

監督は『ザ・セル』(00)、『落下の王国』(06)、『インモータルズ 神々の戦い』(11)などで、映像美には定評のあるターセム・シン。彼の作品で衣装を手掛けてきた故・石岡瑛子とのラストコラボレーションとなった色鮮やかで独創的なドレスの数々にも注目が集まる。

胸ときめくロマンス、エキサイティングなアクション、スリリングなバトル、心踊るダンス、そして最高に楽しいユーモアたっぷりのファンタジーとしてよみがえった新時代の「白雪姫」を是非劇場の大スクリーンで味わってほしい。