こちらには「ダイ・ハード4.0」でブルース・ウィリスの娘役をやってたメアリー・エリザベス・ウィンステッドちゃんが出演しておりました。
で、私は思ったですね、彼女の登場シーンを見て。
「どんな突飛な髪型をしても変わらず美人でいられる大賞というのがあったら、謹んで彼女に授与しよう」と。
いや、だってですねえ、それが当時の最先端のモードだったというのは重々承知していてもですねえ、初登場の時の彼女の髪見たら現代人は失笑を禁じ得ないですよ、絶対。ワカメとおだんごの壮絶なるせめぎ合いですから、あれ。
しかしそんなヘアスタイルをしていても、彼女の美しさは変わらぬまま。私すっかり感心してしまいました。
メアリー・エリザベス・ウィンステッドといえば「スコット・ピルグリム VS 邪悪な元カレ軍団」(こちら )のヒロイン、ラモーナで、こちらはけったいな髪を一週間半ごとに青や紫に染め変えるという近未来的ファッションでキメてたのに、今度は19世紀ですからね! ちなみに20世紀では遊星から来た物体Xを退治してましたから、彼女。そしてどの時代でも、どんな髪型でも、絶対可愛いんですよ。
似たようなタイプの女優さんには「(500)日のサマー」(こちら )のズーイー・デシャネルがおりますが、メアリーはズーイーから「天然」な部分を取り去って「ホラー」風味を付け加えた感じでしょうか。いや、だって、「リンカーン/秘密の書」にもヴァンパイアたくさん出てくるし。そしてメアリー、相変わらず一歩も引かないし。
この敵に対して一歩も引かず、立ち向かっていく強さがメアリー・エリザベス・ウィンステッドの魅力ですね♪
その彼女をヒロインに起用するぐらいですから「リンカーン/秘密の書」はキャスティングがぴったりでした。
主役のリンカーン役、ベンジャミン・ウォーカー、予告で見てた時には「背ばかりぬーぼーと高いけれど、もっさりした感じで魅力ないなあ」なんて思ってたんですが、本編で彼がリンカーンとして語り、動いているのを見た瞬間、そんな思いは吹っ飛びました。目立ってハンサムというわけではないけれど、誠実さと暖かみを感じさせる素朴な風貌が女心に焼き付きます。どことなくリーアム・ニーソンに面差しが似ているのもいいんですよね。実際彼は「愛についてのキンゼイ・レポート」(こちら )ではリーアムおとうさま♪演じるキンゼイの若かりし頃の役を演じていたようです。だもんで、おとうさま♪同様背が高いのは当然なんですが、その上抜群にプロポーションがよいのですね! ワタクシ、若いリンカーンがシャツ姿で斧を自在にふるう姿見てトキメキましたもの。また古風な衣装が似合うんですよ~~~!
俳優って、顔だけで判断しちゃいけないです。
声と、それから身体も重要なファクターですね。
特に映画では全体的な姿の良さが求められるのだわとベンジャミン君のムダのない流れるような立ち居振る舞いを口をあけて眺めつつ思っておりました。
彼はリンカーンがほんの若者だった頃から晩年までを演じたのですが、映画の内容が内容だけにドキュメンタリーの如き真実味はないにしても、観客が「リンカーン」に求めるものは全部体現してたと思います。リンカーンは類い希なる演説の名手だったわけですが、ベンジャミン君の声も話し方もとても説得力があって、つい耳を傾けたくなりましたものね(英語だから傾けてもよく分からないんだけどさ)。
その、私達が知っているリンカーンが実は……というストーリーは、アメリカの歴史をよく知らず、かつ思い入れもない私には大変おもしろかったです。
「あの有名な戦いにこんな裏があったとは~~~!!」
的な楽しみもあって、劇中退屈することはありませんでした。アメリカの、南北戦争マニアにとってはひょっとしたら噴飯物なのかもしれませんが、この映画に関しては日本人でよかったな~♪ と。 アクションもCGが使えるようになってよかったな~♪ と。
ただ、最初あまり期待してなかったせいで2Dで見てしまったのが悔やまれます。もう一度、今度はしっかり3Dで見てみなくては!
あ、でも2Dでも充分迫力あっておもしろかったですよ!
是非ご覧下さいませ♪