『人生の特等席』エイミー・アダムス「イーストウッドは相手に自信を持たせてくれる人」(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121109-00000008-mvwalk-movi
『グラン・トリノ』(09)以来、4年ぶりのクリント・イーストウッド主演作となる『人生の特等席』(11月23日公開)。本作でイーストウッドが演じる伝説的なスカウトマン、ガスの娘ミッキーを演じるのがエイミー・アダムスだ。
【写真を見る】エイミー・アダムスの女優としての才能に関心していたというクリント・イーストウッド
デビュー前にはGAP(洋服屋)の店員や、フーターズのウェイトレスという日本でもお馴染みの店で働いていたエイミー・アダムスのキャリアスタートは25歳の時。ハリウッド女優としては遅咲きの部類に入るが、1999年のデビュー後、2002年にはスティーヴン・スピルバーグ監督の実話に基づくドラマ『キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン』(03)でレオナルド・ディカプリオの相手役を務め、2005年のインディ映画『Junebug』(日本未公開)で第75回アカデミー助演女優賞に初ノミネート。この演技によって批評家と観客から注目を集め、一躍ハリウッドで人気女優の仲間入りを果たした。その後も『魔法にかけられて』(08)、『ナイト・ミュージアム2』(09)などで主演・ヒロインを演じ、2013年の注目作『マン・オブ・スティール』のヒロイン役も射止めている。
しかし、エイミー・アダムスが注目される理由は、コンスタントに大作映画に出演しているということだけではない。彼女は2008年にはメリル・ストリープと共演した『ダウト あるカトリック学教で』(09)で第81回アカデミー助演女優賞、2010年にクリスチャン・ベールと共演した『ザ・ファイター』(11)でも第83回アカデミー助演女優賞にノミネートされるなど、コンスタントに高い評価を受け、メジャースタジオからインディペンデントまで幅広いジャンルの作品で活躍する実力派女優なのだ。
そんな実力派女優エイミー・アダムスもクリント・イーストウッドとの共演について、「本当に素晴らしかった。彼はまさに伝説の人。そんな彼と共演なんて本当に光栄だったわ」と興奮気味に語る。彼女がイーストウッドを初めて見たのは1969年の『ベンチャー・ワゴン』だったそうで、「とても綺麗な青い瞳のカウボーイがロマンティックな歌を歌っているイメージが焼き付いているの」と振り返る。そんなイーストウッドとの初めてのシーンについて、「私はとても緊張していたけど、彼はとても優しくて、相手に自信を持たせてくれる人なの。それでも(初めてのシーンでは)私は彼に食ってかからなければならなかったので、ちょっと気後れしたわ」と明かしている。
緊張感を持って臨んでいたエイミーに対して、イーストウッドは「私は以前からエイミーの女優としての才能に感心していたんだ。エイミーは一緒に仕事をして実に楽しい相手だった」と高い評価をし、実は注目していたことを告白している。
2010年には女の子を出産、夫で俳優のダレン・レガロと家族3人、公園で遊ぶ姿が頻繁にキャッチされるほどプライベートも充実しているエイミー・アダムス。これまでアカデミー助演女優賞3度のノミネートのうえ、クリント・イーストウッドが認めるほどの演技に、今度こそオスカー獲得に大きく前進したことは間違いないだろう。
本作は父と娘の葛藤を描き出している作品でもある。クリント・イーストウッドとある意味、対等に渡り合っているエイミー・アダムスの演技はまさに必見の価値ありだ。彼女の視点から本作を見れば、また違った面白さを感じ取ることができるだろう