堺雅人&山田孝之、監督の演出がわかりづらかった!? 撮影中に突然「ウォー!」と叫び出し…(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121117-00000023-flix-movi
17日、映画『その夜の侍』初日舞台あいさつが有楽町スバル座にて行われ、主演を務めた堺雅人と山田孝之が撮影中に叫んでいたというエピソードをお互いに暴露し合った。この日はほかに、新井浩文、綾野剛、谷村美月、そして赤堀雅秋監督が登壇した。
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復讐に心を支配される男の葛藤を描いた本作は、スクリーンを通しても緊迫感がひしひしと伝わってくる仕上がり。そのため、堺と山田は「ガッツリ芝居をしたので、しばらく顔を見たくない」とインタビューなどで漏らすほどだ。
この日、印象に残ったシーンを聞かれると、山田は堺と顔を見合わせ、「ラストの雨のシーン、寒いのとわかりづらい演出への苛立ちか、堺さんが本番前に『ウォー』って叫んでいたのが印象的でしたね」と振り返ると、堺も「山田君も同じように叫んでいたよね?」と切り返す。するとそこで赤堀監督が「僕がダメなんですね。ごめんなさい」と突然謝罪し、会場からは爆笑が起こった。
そんな本作は、2012年度新藤兼人賞金賞を受賞。もともとは演劇からキャリアをスタートさせた堺が「劇団員としての夢が数年で破れた僕にとって、下北沢の小劇場から始まったこの物語が、フィルムに焼き付いて皆様に届いたということは、15年前の僕の夢が叶ったような誇らしい気持ちです」と胸の内を明かせば、山田も「この映画は色々なところで爆発が起きていて、入ってくるもの、拒絶したくなるもの、すべて刺激を受ける作品です」と神妙な面持ちで語った。
本作は、劇団「THE SHAMPOO HAT」の赤堀雅秋が作・演出・主演で上演した戯曲を、自らメガホンを撮って映画化。人間の孤独や残酷さ、その先に生まれる悲しさを描いた人間物語。(磯部正和)
映画『その夜の侍』は全国公開中