向井理、宮崎あおいは「結構暗い」 初共演の感想語る(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121211-00000013-eiga-movi
西加奈子氏の人気小説を映画化した「きいろいゾウ」の完成披露試写会が12月11日、東京・新宿ピカデリーで行われ、本作で夫婦を演じ、初共演を果たした宮崎あおいと向井理がそろって出席した。向井が「結構暗い……、まあ僕もですけど」と宮崎の印象を語ると、宮崎も「確かに暗かったですね。お互い人見知りですし」と述懐。それでも「夫婦としての距離感が自然と生まれ、とても居心地が良かった」(宮崎)、「不要な気づかいをせずに済んだ。とても芯が強くて、まっすぐな部分は(役柄と)オーバーラップする部分があった」(向井)と振り返っていた。
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主人公は互いの秘密を知らないまま出会ってすぐに結婚し、お互いのことを「ムコさん」「ツマ」と呼び合うひと組の夫婦。天真爛漫な性格な妻利愛子(宮崎)と、売れない小説家の夫・無辜歩(むこあゆむ)の穏やかな生活が、ムコ宛に届いた1通の手紙をきっかけに少しずつズレていく。
宮崎は同名原作の帯コメントに「いつか、この小説の『ツマ』役を演じてみたいです」とメッセージを提供したほどの原作ファンで、「出演できてとても光栄。大好きという心の根っこの部分を大切にし、フラットな気持ちでツマを演じた」。撮影は三重県で約1カ月間行われ「日常生活から切り離された分、精神的にはしんどい思いをしたが、それがツマを演じやすくしてくれた」と当時の心境を語った。
向井も「ダ・ヴィンチ」誌上で同書をお勧めの1冊と紹介したことがあり、「言葉遊びやお茶目な部分。それにファンタジーな世界と、人間同士が向かい合う生々しさが不思議なバランスを生み出している」と改めて原作の魅力を熱弁。「ビジュアル的な印象は、自分とかけ離れているが、器が大きいムコの内面を醸し出せればと思った」と役作りを明かしていた。
完成披露試写会には宮崎と向井をはじめ、原作者の西氏、共演する濱田龍臣、浅見姫香、柄本明、松原智恵子、メガホンをとった廣木隆一監督が出席した。
「きいろいゾウ」は、2013年2月2日から全国で公開。