インドの旅は人生を変える!?「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」ジュディ・デンチら撮影秘話語る(映画.com) - Y!ニュース


本国イギリスをはじめ世界各国でスマッシュヒットを飛ばし続編製作も決定、7人の英国人シニアがインドで第2の人生を模索する姿を描いた群像劇「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」。ロケ地となった“神秘の国”インドの魅力にぞっこんになったと、ジュディ・デンチをはじめキャスト、スタッフ陣がそろってコメントしている。

【動画】「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」予告編

 「インドへの旅は人生を変える」などとも言われ、世界中から多くの旅人を引きつけているインド。本作のキャスト、スタッフ陣も同地に大いに魅了されたようだ。

 メガホンをとったジョン・マッデン監督は「インドからは間違いなく影響を受けます。それは、映画の登場人物と同じように、インドでの体験を積み重ねていったキャストにとってもそうでした。人々は、西洋社会なら欠乏とみなされるレベルの耐乏生活にも、信心深さ、精神性、楽観性でもって対じしています。非常に厳しい環境ですが、決して感傷的になどなるべきでないのです。映画では、その土地についてお手軽な虚偽を語るのでなく、むしろこの魅力的な国についての好奇心を刺激したいと思いました」と本作におけるインドの魅力を解説する。

 デンチは、「1日の仕事を終え、夜に自分のねぐらに戻る途中で象とすれ違うなんて、人生でそうあることではありません!!」とインド滞在を存分に楽しんだよう。ビル・ナイは、「我々の大部分がインドを訪れたことがなかったのですが、登場人物も同じでしたから、同じような深い経験をしました。インドでまず気付くのは、人々の愛想の良さと、最大級の歓迎です」と役柄とリンクした体験に感激したという。

 製作のためにインドを旅した脚本家のオル・パーカーは「いちばん素晴らしかったことは、人々がインドへの旅は人生を変えると言うのを聞いたことです。だって、それがこの映画全体に潜む真意なのですから。自分の人生を変え、新しい何かと出合うのに、遅すぎるということはないのです」と作品に込めたメッセージを明かした。

 「神秘の国インドの豪華リゾートホテルで、エレガントな時を」という謳い文句にのり、それぞれの事情を抱えた男女7人がイギリスからインドにやって来る。しかし、彼らを待ち受けていたのはオンボロのホテルと刺激的すぎる異国の文化だった……。「スラムドッグ$ミリオネア」で主演したデブ・パテルが、ホテルオーナーを演じる。

 劇中使われたホテルは、ウダイプールの風光明媚な湖畔地帯の外れにある小村ケンプールの、王宮を改装した乗馬施設付きの「ラウラ・ケンプール」という実在のホテル。主にインド人観光客を相手にしている同ホテルのオーナーは、バルコニー沿いの部屋や、屋上のの部屋がそのままの形で使われることになったことを非常に喜んだという。

 「マリーゴールド・ホテルで会いましょう」は2013年2月1日公開。