2012年ナンバー1洋画は『ミッション:インポッシブル』!しかし洋画離れは深刻…(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20121229-00000008-flix-movi
2012年の11月までに公開された洋画作品の年間ベストテンが明らかとなり、トム・クルーズ主演の『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』が最終興収53億8,000万円で年間第1位となった。前作『M:i:III』の国内興収(51億円)を突破した本作は、全世界興収でも『M:I-2』を抜きシリーズ最高額を記録している。
映画『ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル』場面写真
続く2位は『バイオハザードV:リトリビューション』で38億1,000万円。2010年公開の4作目の最終興収47億円には及ばなかったものの、シリーズ歴代2位の興収を記録している。
以下、3位が『アベンジャーズ』で36億円。4位が『メン・イン・ブラック3』で32億円。5位が『アメイジング・スパイダーマン』で31億6,000万円。6位が『ダーク・シャドウ』で21億5,000万円。7位が『マダガスカル3』で20億5,000万円。8位が『ダークナイト ライジング』で19億8,000万円。9位が『シャーロック・ホームズ シャドウ ゲーム』で19億5,000万円。10位が『TIME/タイム』で18億2,000万円という結果に。
ハリウッドの企画不足については例年指摘されており、今年の洋画ベストテンも『アベンジャーズ』を含めると、続編ものが8作品とその傾向が顕著。『ダーク・シャドウ』がテレビドラマのリメイクということを考えると、オリジナル企画である『TIME/タイム』の10位入りは大健闘と言えるだろう。
昨年に国内興行収入トップだった『ハリー・ポッターと死の秘宝 PART2』の96億7,000万円、2位『パイレーツ・オブ・カリビアン/生命(いのち)の泉』の88億7,000万円という数字に比べると、洋画の落ち込みは深刻だ。今年の年間興収はトータル2,000億円弱になると言われており、東日本大震災の影響で過去10年の中で最低を記録した昨年の年間興収約1,811億円を超すことは確実。とはいえ好調な邦画興収が、洋画の落ち込みを穴埋めする形でようやく持ち直した状態であり、決して楽観視できるような数字ではない。
そんな洋画離れが叫ばれる昨今であるが、全国49スクリーンの小規模公開でスタートしたフランス映画『最強のふたり』が、公開100日目にして興収15億円を突破したという出来事は、洋画興行における明るいニュースとして付け加えておきたい。(ランキング・数字などは興行通信社、文化通信社、配給元調べ)