第85回アカデミー賞ノミネーション直前予測!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130107-00000011-mvwalk-movi
現地時間1月4日に第85回アカデミー賞ノミネーションの投票が締め切られ、10日(木)の発表が迫っている。
【写真を見る】作品賞ノミネート候補に挙げられたベン・アフレック監督作『アルゴ』
2010年は248作品から10作品、2011年は265作品から9作品が作品賞にノミネートされたが、今年は例年より多い282作品がエントリーされており、この中から少なくとも5作品、最高で10作品がノミネート対象作品に選ばれることになっている。
そんな熾烈な闘いに勝ち残るのは、どの作品(誰)なのか?映画サイトindiewire.comが、直前予測を発表した。
まず作品賞は、たとえ5作品のノミネートになっても漏れることがない作品として、第70回ゴールデングローブ賞でのノミネート数が多かった『リンカーン』『アルゴ』『ゼロ・ダーク・サーティ』『レ・ミゼラブル』『世界にひとつのプレイブック』を挙げている。
そして順に、6本になった場合の有力候補に『ジャンゴ 繋がれざる者』、7本の場合『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』、8本の場合『ハッシュパピー バスタブ島の少女』、9本の場合『ムーンライズ・キングダム』、そして10本の場合は外国語映画賞受賞の呼び声が高いミヒャエル・ハネケ監督『愛、アムール』を予測している。
上位5本以外は入れ替わりの可能性が十分にあるとして、以下『007 スカイフォール』『ザ・マスター』『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』の計13本が10本の枠を争うことになりそうだ。
次に、5人の監督がノミネートされる監督賞は、作品賞とは少々順位が異なっており、スティーブン・スピルバーグ監督(『リンカーン』)、キャスリン・ビグロー監督(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、ベン・アフレック監督(『アルゴ』)、アン・リー監督(『ライフ・オブ・パイ トラと漂流した227日』)そして、クエンティン・タランティーノ監督(『ジャンゴ 繋がれざる者』)を最有力候補に選んでいる。次点にはミヒャエル・ハネケ監督(『愛、アムール』)、トム・フーパー監督(『レ・ミゼラブル』)、デヴィッド・O・ラッセル監督(『世界にひとつのプレイブック』)、ポール・トーマス・アンダーソン監督(『ザ・マスター』)を予測しており、この辺りまでは順序が入れ替わる可能性は高いと踏んでいるようだ。また勝ち目はないと思われるが、大穴になる可能性があるとして、サム・メンデス監督(『007 スカイフォール』)、クリストファー・ノーラン監督(『ダークナイト ライジング』)らの名を挙げている。
主演男優賞の5人には、ダニエル・デイ・ルイス(『リンカーン』)、ジョン・ホークス(『The Sessions』)、デンゼル・ワシントン(『フライト』)、ヒュー・ジャックマン(『レ・ミゼラブル』)、ホアキン・フェニックス(『ザ・マスター』)が選ばれており、次点にはブラッドリー・クーパー(『世界にひとつのプレイブック』)、ジェイミー・フォックス(『ジャンゴ 繋がれざる者』)、そしてジャン=ルイ・トランティニャン(『愛、アムール』)を予測しているが、これまで各賞を席巻してきた『世界にひとつのプレイブック』のブラッドリーがノミネートされるのか、またその場合、「アカデミー賞なんてクソ食らえ!」と発言して後に訂正したホアキンが落選するのか、大いに注目したいところだ。また勝ち目のない大穴として、リチャード・ギア(『Arbitrage』)、アンソニー・ホプキンス(『ヒッチコック』)、そしてダニエル・クレイグ(『007 スカイフォール』)が参入してくる可能性も否定しておらず、どんでん返しも期待できそうだ。
主演女優賞最有力候補5人は、ジェシカ・チャステイン(『ゼロ・ダーク・サーティ』)、ジェニファー・ローレンス(『世界にひとつのプレイブック』)、ナオミ・ワッツ(『インポッシブル』)、エマニュエル・リヴァ(『愛、アムール』)、そして若干6歳のクヮヴェンジャネ・ウォレス(『ハッシュパピー バスタブ島の少女』)が選ばれている。次点には、マリオン・コティヤール(『君と歩く世界』)、ヘレン・ミレン(『ヒッチコック』)、レイチェル・ワイズ(『The Deep Blue Sea』)という3人のアカデミー女優が控えており、同カテゴリーは予測不能の混戦が予想されている。そして、勝ち目のない大穴には、キーラ・ナイトレイ(『アンナ・カレーニナ』)、ジュディ・デンチ(『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』)、そしてアカデミー賞常連のメリル・ストリープ(『Hope Springs』)の名が挙げられているが、今年はメリルが日の目を浴びる可能性は少ないと踏んでいるようだ。
次に助演男優賞だが、トミー・リー・ジョーンズ(『リンカーン』)、フィリップ・シーモア・ホフマン(『ザ・マスター』)、そして、第69回ゴールデングローブ賞で「最近、賞レースに参加するのは、ホストとしてばかり」と自虐ネタを連発したせいか、同賞にノミネートされなかったロバート・デ・ニーロ(『世界にひとつのプレイブック』)、ハビエル・バルデム(『007 スカイフォール』)、クリストフ・ヴァルツ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)の5人が最有力候補に挙げられており、このカテゴリーが、最も第70回ゴールデンブローブ賞と違った顔ぶれとなっている。とはいえ、次点には、ゴールデングローブ賞にノミネートされているアラン・アーキン(『アルゴ』)、レオナルド・ディカプリオ(『ジャンゴ 繋がれざる者』)、そして同賞から落選したことが大きな話題となったマシュー・マコノヒー(『Magic Mike』)、エディ・レッドメイン(『レ・ミゼラブル』)の名が挙がっており、こちらも混戦が予想されている。勝ち目のない大穴には、アカデミー俳優のラッセル・クロウ(『レ・ミゼラブル』)、ウィリアム・H・メイシー(『The Sessions』)らを挙げているが、こちらがノミネートされる可能性は限りなく低そうだ。
助演女優賞の5人は、アン・ハサウェイ(『レ・ミゼラブル』)、サリー・フィールド(『リンカーン』)、ヘレン・ハント(『The Sessions』)、エイミー・アダムス(『ザ・マスター』)と、第70回ゴールデングローブ賞と同じだが、ニコール・キッドマン(『ペーパーボーイ』)に代わって、5位にはMを演じた007シリーズの引退作となったジュディ・デンチ(『007 スカイフォール』)が選ばれている。以下、ニコール・キッドマン、マギー・スミス(『マリーゴールド・ホテルで会いましょう』)、サマンサ・バーク(『レ・ミゼラブル』)などの名が挙がっているが、こちらはジュディかニコールの大接戦が予想され、どちらが選ばれるのかが大いに注目されるところだ。
今年はどんなどんでん返しが起こるのか。結果発表が待ち遠しい。第85回アカデミー賞授賞式は現地時間2月24日(日)にドルビー・シアターで開催される。