ジョセフ・ゴードン=レヴィット 「憧れのアイドル」B・ウィリスとの共演 【後編】(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130107-00000007-cine-movi


『ダークナイト ライジング』に『リンカーン』と話題作に引っ張りだこの人気俳優、ジョセフ・ゴードン=レヴィットの最新主演作『LOOPER/ルーパー』。【前編】に続き、【後編】は憧れの俳優ブルース・ウィリスとの共演のために挑んだストイックな役作りについて語ってもらった。

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まるで少年のように当時の興奮を熱っぽく語るジョセフ。しかし、実際にブルースとの共演した感想を聞いてみると、目をキラキラさせながら熱量はさらにヒートアップ!
「僕の世代の男にとってはブルースはアイドルさ! 子供の頃は『ダイ・ハード』やその続編を観てた。さらに彼は『パルプ・フィクション』(’94)にも出てる。『12モンキーズ』(’96)や『シン・シティ』(’05)にもね。アクションスターはほかにも大勢いるけど、ブルースはやっぱり特別だと思うよ。実際に会ってみてすごく印象的だったのは、映画で見るよりデカいことだ! あんなにデカくて分厚いとは思わなかった。でも彼の態度はその逆で、紳士的で大人しくて品があって物静かな人だったよ」。

本作でジョセフは主人公である現在のジョー、そして彼の“アイドル”であるブルースが演じたのは30年後のジョーだ。スクリーンの中であれ憧れの男が、自分の延長線上に立つとあって、役作りはかなりストイックに徹底したものとなったようだ。
「とにかく本当に一生懸命頑張ったんだ。彼のことを研究しまくったよ! 彼の映画をたくさん観たし、彼の映画から音声だけを録音してiPodで彼の声を何度も何度も聞いたんだ。だけど、一番大事だったのは、ただ彼と一緒に過ごすことだった。夕食を食べたり、会話したりね。彼のことを“人”として知ることが一番参考になったよ」。

ここまでの役作り、さすがはハリウッド俳優と言いたいところだが本作でジョセフが作り上げたのは声や仕草だけではない…“顔”そのものをブルースに似せて作り上げたのだ。世界最高のメイクアップ・デザイナーのツジ・カズヒロに依頼して完成させた特殊メイクは、ジョセフの渾身の役作りと相まって、ブルースにドッペルゲンガーと遭遇したような“奇妙な感覚”にさせることができたと語る。
「実際に監督と、あるいは一人でブルース・ウィリスにマッチしなければならない役作りをしてきて、やっと彼と一緒に共演したときに、すごく努力が報われたように感じたよ。実際に演技をしているときもブルースも不思議な、妙な気持ちにどうもなったみたいで、僕の顔をじっと見て、シーンとシーンの間でカジュアルに彼特有の抑えたソフトな声で『僕みたいだ』と言ってくれたんだ。そのときに『勝った!』と思ったよ」。

そうやって一つ一つの作品を、全力を尽くして積み上げてきたジョセフ。最後に、本作にちなんでこんな質問を投げかけてみた。あなたが30年後の自分として、いまの自分に何とアドバイスすると思う?
「それは未来になってみなければ分からないと思うな。30年後にお答えするよ(笑)」。

そう言って、爽やかな笑顔を称えるジョセフ。30年後は61歳となるが、ブルースのように誰かの分厚い“アイドル”となっているのだろうか? 今後も彼から目が離せそうにない。

※こちらインタビューの【前編】は、下記ページよりご覧いただけます。
特集「ジョセフ・ゴードン=レヴィット」:http://www.cinemacafe.net/special/4813/recent/

『LOOPER/ルーパー』は1月12日(土)より丸の内ルーブルほか全国にて公開。

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