トム・クルーズの新たな魅力を引き出す 映画「アウトロー」監督(産経新聞) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130201-00000546-san-movi


 トム・クルーズ(50)が“世界で最も危険な流れ者”を演じた1日公開の「アウトロー」。クリストファー・マッカリー監督(44)は、クルーズ主演作「ワルキューレ」(2008年)で共同脚本とプロデュースを担当し、今回は監督と脚色でストーリーテラーとしての手腕を発揮した。「トムとは何本か一緒にやっているけれど、新しい側面を引き出せたかな」と自信をみせる。

〔フォト〕映画「アウトロー」のワンシーン

 主人公のジャック・リーチャーは軍の元エリート捜査官で、気ままに全米を放浪する流れ者だ。英作家、リー・チャイルドによるジャック・リーチャー・シリーズが原作で「これまでのスーパーヒーローものは過去にとらわれ、考え込む暗いタイプが多いけれど、ジャックは自分の生き方に満足している。何から逃げているわけでも何かを探しているわけでもない。自由に生きているところがユニークだね」とマッカリー監督。

 5人の市民が無差別に銃撃され死亡する。元米軍狙撃手が逮捕され、黙秘したまま紙に「ジャック・リーチャーを呼べ」。警察はリーチャーの身元をつかめないが本人が現れ、凄腕(すごうで)の狙撃手が一発でも標的を外すはずはなく、証拠がそろいすぎ-と矛盾点に気づく。

 バスタブに潜んだジャックが敵と戦う場面では、「かなり暴力的に書いたけれど、トムが『バスルームと戦っている感じにしたら、もっとおかしみのあるシーンになるんじゃないかな』と提案してくれた。私の脚本に敬意を払いながら、もっとエキサイティングにする方法を見いだすんだ」と感心する。

 傑作「ユージュアル・サスペクツ」(1995年)の脚本家として名を上げた。クルーズ主演の「ミッション:インポッシブル/ゴースト・プロトコル」(2011年)では、クレジットされていないが共同脚本に加わった。「俳優は自分の役を強く見せたがる。でもトムは弱みを見せることが、逆にキャラとして面白くなることを心得ているね」と話す。