『PARKER』 ジェイソン・ステイサム「自分でスタントをこなすことで達成感を得られるんだ」(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130201-00000011-mvwalk-movi


リチャード・スターク(ドナルド・E・ウェストレイクのペンネームの1つ)の人気小説「悪党パーカー」シリーズの19作目に当たる「悪党パーカー 地獄の分け前」(原題「Flashfire」)をベースに、人気アクション俳優ジェイソン・ステイサム主演で映画化したクライムアクション『PARKER パーカー』(2月9日公開)。犯罪のためだけに集められた4人と大金強奪に成功するも、自らに瀕死の重傷を負わせて逃げた4人へのパーカーの復讐劇が繰り広げられる。本作で主演を務めたジェイソン・ステイサムにインタビュー!

ジェイソン・ステイサムが天才的な頭脳と強靭な肉体を併せ持つプロフェッショナルな強盗を演じる

――主人公のパーカーはどんな男ですか?

「彼の白黒はっきりしている独特の自己ルールに惹かれたよ。原作者のドナルド・E・ウェストレイクはこの盗人に不思議な健全さと考え深さを与えたんだ。キャラクターとして何層もある面白い人物で、ユーモアのセンスも好きだ。法を踏み越えることもあるが、彼は自分の取り分をいただいてるだけなんだ。彼ならだいたいの状況を強引に抜けられるだろうが、大人しいやり方を好む。しかし、彼を怒らせると何をしでかすかわからないという、魅力的な男だよ」

――テイラー・ハックフォード監督について聞かせてください

「彼は真のフィルムメーカーだ。僕らはパーカーについて何時間も何時間も話し合った。彼は細かい点までアイデアであふれていて、不明な点は残さなかった。そして、全ての関係性にバックストーリーを持ち合わせていたんだ。そのおかげで普通のフィルムノアールよりもずっと奥深い作品に仕上がったと思う。笑えるシーンもあって、そこまで細部にこだわって、スクリーンに映るものに気を配る人と仕事ができてとても光栄だよ。原作のウェストレイクのためにも、ちゃんとしたものを作るプレッシャーはテイラーにかかっていた。ウェストレイクは才能ある人だし、ファンも多い。『グリフターズ 詐欺師たち』(90)の脚本では第63回アカデミー脚本賞にノミネートされているんだ。その功績は称えるべきだよね」

――共演のジェニファー・ロペスについて聞かせてください

「ジェニファー・ロペスは自然体で近寄りやすいけど、同時に驚くほど美しいよ。誰もが彼女と共感できるし、一瞬にして人目を惹くこともできる。それを併せ持つのは珍しいことだ。テイラーはそれらを全て兼ね備えた女優を探してたんだ」

――過激なアクションについてはどうですか?

「今までで一番とは言わないが、間違いなく危険なスタントの連続だったね。パーカーは完全武装をした荒くれギャングと車に乗っている。死なずに車から脱出しなければならないんだ。走行中の車両の窓から飛び出なければならないシーンでは、長年の飛び込みの選手としての経験が活かされたのかな(笑)。窓枠から難なく抜け出ることができたよ。僕は自分でスタントをこなすことで達成感を得られるんだ。それはずっと変わらないだろうね。いつでも自分に可能だと思うことはやりたいんだ。テレビゲームみたいにならないように、キャラクターを中心にアクションを進めるのは容易なことではないよ。安全であるためには十分な準備と、良いスタッフが必要なんだ。僕にはいつも一緒にやる信頼できるスタントチームがいるから慣れてるし、たくさん良い結果が生まれていることに感謝しているよ」(※信頼できるスタッフチームとは『エクスペンダブルズ』でステイサムと仕事をしたスタントコーディネーターのマイク・マッサと、『メカニック』第2班監督のデビッド・レイチ)

――これまで演じてきたヒーローとパーカーはどう違いますか?

「僕が今まで演じてきたヒーローは、超人的な格闘センスがあって本当の意味であまり痛手を負うことはなかった。でも今回、監督は僕らが実際に痛手を負って打たれているかのように見えることに特にこだわったんだ。それはこの作品のドラマ性と緊張感を高めるためで、常にパーカーは必死でなければいけないのさ。彼は最後まで生き残れるのか?自分の目的を果たして達成できるのか?僕らはとても高いハードルに挑んだと思うよ」