ブログネタ:好き過ぎるものは?
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最近やたらとこのブログで記事が目立っている「ゴーストライダー2」ですが、実は試写会で見て以来チョ~~~~~気に入ってしまいまして。
も~~~~~ニコラス・ケイジの渾身の演技の素晴らしいこと、彼がアカデミー賞とった「リービング・ラスベガス」以来ではないかと思いましたわ。「フェイス・オフ」でも二役の演じ分けは完璧だったわけですが、この作品では自分でいる時と他人になりすましている時というのは完全に分かれていて、一人を演じている時にもう一人の人格が出てくることは決してないわけですよ。ところが「ゴースト・ライダー2」では一人の身体の上で二つの人格がめまぐるしく交替するのですね。ってゆーかその内一人は人間じゃないんで、「人格」じゃなくて「悪魔格」なんですけど。これをニコちゃんてば、御自分の演技力だけで表現してるんですよ、ホント、すごいんだから。だって、その間カットなしで、同一の時間軸上で異なる二つの性質が自分の上に現れていることを表情の変化だけで観客に伝えてるんですぜ!
これと同じ様な演技は「ドリーム・キャッチャー」でダミアン・ルイスも見せてくれてましたけど(ちなみにダミアンは2012年エミー賞、『HOMELAND 』で主演男優賞を受賞しました。彼の演技力が衆知のものとなって嬉しいです♪)、彼の場合は、精神をエイリアンにのっとられたという表現でその落差たるや観客に恐怖を感じさせるほどなんですが、変化の前に一瞬「無」になる瞬間があるんですね。タメといってもいいですが、音楽でいうなら休符があってアウフタクトで入る感じ。といっても「さん、ハイッ!」て程の準備期間はないんですけどね。でも観客に「これから何かが起こるのでは?」という不穏な気配を抱かせるようなもっていきかたではあります。
でも「ゴースト・ライダー2」のニコちゃんの場合は「オラ、行くぜ!」との予告もあらばこそ、ハードロックのエレキのリフにガンガンのっちゃうような勢いで矢継ぎ早に二つの性質が交互に入れ替わっていくのですよ。32分音符で休みなくガガガッとビートが叩き付けてくる感じ。それがニコちゃんの顔芸、じゃなくて演技。
これ見るだけでも充分「ゴーストライダー2」は見に行く価値ありますね!
ん? 「ゴーストライダー」見てないけど大丈夫かって?
全く問題ありません!
だってアタシ、確かに見てるはずだけどほとんど覚えてなかったもん、「ゴーストライダー」。確かエヴァ・メンデス出てたと思ったけど、そんなこたもはやどーでもよくて、唯一覚えてなきゃいけないのは主役のジョニー(ニコちゃん)が悪魔と契約を交わしてゴーストライダーになったってこと。
で、続編はその点親切ですから、覚えてなきゃいけないような事は最初に全部説明してくれますので、覚えている必要すらなかったのです。つまり、何も知らない人がいきなり「ゴーストライダー2」見ても全然問題ナシ。というより、覚えてない場合の方がより楽しめるかもしれないので、初心者どんと来いですよ。
私のおぼろげな記憶では、「ゴーストライダー」のジョニー・ブレイズは結構愛情の深い男性で、そのせいで深く苦悩していたのですが、「2」になるともう、そーゆーのとーりこした世界ですからね、見ていてとってもラク! いえ、ジョニーはジョニーでさらに深く苦悩しているのですが、その「ジョニーの苦悩」って一般人には全く無関係なものなので、感情移入をむこうから拒否しているようなものなのですよ。だから観客である私達はニコちゃん渾身の苦悩演技をただ笑って見てればいいので、 小難しいコト一切考えなくていい気楽な映画鑑賞を楽しめるんですよね。これって、昨今では珍しいような娯楽作品です。
ちなみに、最初にも書きましたけれど、ニコラス・ケイジの演技はアカデミー賞ものの本気のものです。彼本人が笑いを狙っておちゃらけて演じているわけではありません。だからこそ、スゴイのですよ。オスカーウィナーであるニコちゃんが全力を投じた演技を、「これは素晴らしい演技力の賜なんですよ~」と大袈裟に見せることなく、アクションの最中にポンと投げ出してしまうですから。そうすることによって、一連のアクションシーンのテンションを下げることなく観客の緊張を一旦といて(だって、笑っちゃうんだもん)、次のアクションに備えさせることができるんですよね。ニコちゃんなくして「ゴーストライダー2」なしですわ。
ところで「ゴーストライダー2」で素晴らしいのはもう一つ、そのロケーション。近頃の映画ではエキゾチックというとやたら上海やイスタンブールやパリやローマが出てきてもう見飽きたわと感じることが多いのですが、これは違う。のっけから「うわ~、これはどこ~? 東ヨーロッパ??」的な見たこともない景色が広がって、目を奪われます。その後「96時間 リベンジ」を見た人には何となく似たような風景を見た記憶が甦る場合があるかもしれませんが、それでもやっぱりエキゾチック! 異国情緒というには情緒もへったくれもない映画ですが、広がる世界は見たこともないような場所ばかり。ずっと目を瞠っていても飽きません。
その中でニコちゃん演じるジョニー・ブレイズ、普段はトシ相応に結構落ち着いて穏やかで「ナショナル・トレジャー」の彼ぐらいに見えて、暗く沈むと「バンコック・デンジャラス」の主役のようになり、キレ始めると「スネーク・アイズ」冒頭のようになるという、千変万化の表情を見せてくれます。もっとも一番決まっている時はニコちゃんじゃなくて燃えるドクロになってバイクに乗ってるんですけどね。だって彼は「ゴーストライダー」だからさ!
共演は「マイティ・ソー」などでおなじみのイドリス・エルバ。「裏切りのサーカス」にも出ていたキーラン・ハインズ。それと「ハイランダー」のクリストファー・ランバートが出ていてビックリでした。
ストーリーの方は……それは見てのお楽しみってことで、ヨロシク♪
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