富野監督「あれがロボットものか!?」 「キングゲイナー」10周年でスタッフ描きおろしイラストも(RBB TODAY) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130211-00000007-rbb-ent


放送終了から10周年の『オーバーマン キングゲイナー』の記念企画「オーバーマン キングゲイナーBDメモリアルBOX」が進行する。そうしたなか、各スタッフに続いて富野由悠季総監督からもコメントが寄せられた。
また吉田健一さん、安田朗さん、西村キヌさん、中田栄治さんなど豪華スタッフ陣により描き下ろされたBDメモリアルBOXの新規イラストも完成。イラストはBOXを吉田健一さん、インナージャケットを安田朗さん、西村キヌさん、中田栄治さんが担当している。それぞれの10周年の思いが込められたイラストが仕上がった。10周年が盛り上がってきている。

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富野監督の10周年コメントは「あれがロボットものか!?」とタイトルされている。若いスタッフの気合でキャラクターの生々しさが感じられる作品になっていた当時の制作チームを述懐している。

[富野由悠季監督 キングゲイナー10周年コメント]

あれがロボットものか!?

乱れた男と乱れた女が、寒さを忘れてガンバレば熱くなる。そういう気合で制作をした。吉田・安田コンビに中村・西村が噛みこんで、メカからキャラから創り出し、まだ若いライターも結集してくれて、作曲では田中公平が参加してくれれば、役者だって知った風な組み合わせにはしなかった。
問題はゲームのキングが事件に参加したことで何かがズレていった。ソー監督にゲーム感覚がなかったせいだろう。もっとベタベタとキャラクターをいじりまわせれば良かったのだ。
とはいえ、今になって見れば、アナ姫様から誰でも彼でも、毛皮のコートとジャンバーの下は汗かいているだろうという感覚は嬉しい。その感覚は、十年経ってむしろ生々しく感じる。
アイデアより体力が必要な希有な作品で、もっとも難しいジャンルだということは知っておいていただきたい。」

BDメモリアルBOXは、3月22日にリリースされる。2007年に制作された5.1chやオリジナルステレオ音源によって蘇る本編のほか、これまでのDVDに収録された映像なども多数収録されている。
特典は、封入が厳選された貴重な企画時の資料、デザイン、版権イラストなどが収録のキングゲイナーアーカイブスとライナーノート。また映像特典に、2002年7月6日放送の「富野由悠季監督最新作『キングゲイナー』のできるまで」、ノンクレジットOP&ED、PV集などである。価格は36750円(税込)。

なおリリースを記念してオリジナルオーバーマンコンテストも開催中である、審査委員長の富野由悠季監督のほか、安田朗さん、吉田健一さん、河口佳高さんが参加する。応募は2月25日の12時までだ。
3月23日は東京国際アニメフェア2013で10周年記念イベント「キングゲイナー祭エクソダス、するかい?」の開催を予定している。こちらの出演は富野由悠季監督、大河内一楼さん、安田朗さん、吉田健一さん、藤津亮太さん(司会)である。改めて10周年の叫びを聴いてみたい。
[真狩祐志]

『オーバーマン キングゲイナー』
http://www.king-gainer.net/



「オーバーマン キングゲイナーBDメモリアルBOX」
価格: 36750円(税込)
カラー/(予)650分/ドルビーTrueHD(5.1ch)・リニアPCM(ステレオ)/AVC/BD25G×1枚+BD50G×5枚/16:9<1080i High Definition>
[仕様]
BOXイラストは吉田健一、インナージャケットは安田朗、西村キヌ、中田栄治らによる新規描きおろし
[映像特典]
富野由悠季監督最新作『キングゲイナー』のできるまで(2002年7月6日放送)/ノンクレジットOP&ED/PV集ほか
[封入特典]
キングゲイナーアーカイブス(32P)、貴重な企画時の資料、デザイン、版権イラスト等を厳選して掲載、ライナーノート(16P)