シガーニー・ウィーヴァーが明かす『エイリアン』シリーズのリプリーへの思い(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130217-00000006-flix-movi


イェール大学で演技を学び、さらに舞台経験を経て、映画『エイリアン』シリーズで世界的な人気を博した演技派女優シガーニー・ウィーヴァーが、新作と過去の作品、三島由紀夫脚色の『黒蜥蜴』のリメイク、そしてプライベートについて単独インタビューで語った。

シガーニー・ウィーヴァー出演映画『レッド・ライト』場面写真

 父親がNBCの元重役で母親が女優のシガーニーが、女優を志したのは「実は、20代になるまで女優になろうとは思っていなかったの。大学時代に何になろうか決めようと思っていたときに 、俳優になればフィクションの世界で違う仕事に就けると思ったことから、女優になろうと思ったの」と語った。

 シガーニーの本名はスーザン・アレクサンドラ・ウィーヴァーだが、F・スコット・フィッツジェラルドの「グレート・ギャツビー」に影響を受けて、シガーニーと名前を変えた経緯について「実はスーザンという名前が気に入らなくて、このシガーニーという名前を女優になる前から友達に呼んでもらっていたの。わたしのような長身(180cm)の女性なら、長い名前の方が良いとも思ったのよ」と明かした。

 これまで、自分自身も『エイリアン』シリーズのリプリーのような強い女性であるべきとプレッシャーを感じていたのか。「プレッシャーは感じたことはないわ。あの映画を最初に監督したリドリー・スコットは、強い意志を持つ独立した人物だけれど、繊細でもあった。リプリーは自分だけを頼りにしていたと思う。そしてわたし自身もそのキャラクターのせいか、ジャーナリストからいつも強い女性を演じる女優と思われている。でもわたしは、もともと女性は強いと思っているの。もちろん、その強さも女性によってさまざまよ。さらに女性は快活であり、我慢強くもある。女性は、身体的な強さとは、また違ったいろいろな強さを兼ね備えていると思っているの」と述べた。

 現在、彼女が演じているテレビミニシリーズ「ポリティカル・アニマル(原題) / Political Animal」のエレインという役は、『エイリアン』シリーズのリプリーに似ているらしい。「今度の役エレインは、リプリーが30年前に質問していた女性の意義についての、ある意味答えでもあるの。なぜならエレインは強い女性だけでなく、結婚していて、母親でもあり、女性らしい服も着ているから。だから、30年後にこの役を演じることで、リプリーの質問への答えを与えられたと思っているわ」と明かした。

 最後にシガーニーは、三島由紀夫脚色の『黒蜥蜴』のリメイク権を80年代に獲得したそうだが、そのリメイクについては「80年代に獲得したときは、すごく興味を持ってリメイクしようと思っていたの。でも、その当時すごく忙しくて、あらゆる企画があった。それに、このリメイク作品をわたしが一から企画を立ち上げて製作するような時間を捧げることもできなかった。ただ、本当に素晴らしい作品だと思っているの。いつか製作できたら良いとは思っているわ」と語った