『ジャックと天空の巨人』主演&ヒロインが語る撮影現場と今後(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130327-00000014-mvwalk-movi


世界的不朽の名作「ジャックと豆の木」をブライアン・シンガー監督が映像化した3Dアドベンチャー大作『ジャックと天空の巨人』(公開中)。本作で主人公ジャックを演じたニコラス・ホルトと、ヒロイン役に大抜擢されたエレノア・トムリンソンにキャラクターや撮影時のエピソードを語ってもらった。

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――本作の役作りのため監督とどのようなことを話しましたか?

ニコラス「彼とはキャラクターがぶれないように、継続して行っていくプロセスを大事にしようって言っていたんだ。ジャックに感情移入してもらい、何とか成功してもらいたいと思ってもらわなければならないからね。ジャックの生い立ちは過酷なんだ。だけどそのことで落ち込んでばかりではない。ジャックは一生懸命生きて行こうとするし、夢見る青年的なところもあるんだ。言い換えれば楽観主義者だと言えるかもしれないね」

エレノア「私はオーディションの時から彼女がどういうキャラクターであるべきかをはっきり理解していたの。イザベルと私は重なる部分があるのよ。監督からは『彼のことを好きという素振りで!』て言われたわ。『彼は豆の木に登ってでも君を救おうとしているんだから、もっと嬉しそうにして!』ってね。私にとってはこの作品がブレイク作。だから、なるべく浮ついたところがないようにと気を付け、周りの人をお手本としてやっていくように努めるのみだったわ」

――具体的にどういった所に気を付けたのでしょう?

ニコラス「リアリズムは出しつつ、お伽話なんだから必要以上にジャックのことをシリアスにしないで楽しもうと思ったんだ。そうじゃないと、暗くて見ていても長いなと感じてしまうからね。だからバランスをうまく取っていくということには特に気を使ったよ。僕がこれまで演じてきたこととは全く違うものだったね」

エレノア「イザベルは勝ち気だけど、それでも愛されるようなキャラクターでなければならなかったわ。しかも、お父さんのことは大好きだけれど、とてもフラストレーションを感じているのよ。お父さんにがんじがらめにされて、窮屈と思っているの。だから何でも人の言うなりになるようなタイプにはならないようにしたわ。父親に反抗するという役柄だから、自分の感情の中にある面を色々追求したわ」

――主人公ジャック役について、あなたなりにどんなアイデアを盛り込みましたか?

ニコラス「僕のアイデアがどのようにして脚本に使われたかというと、僕とブライアンはよく脚本、シーンについて冗談を言い合ったり、わざと馬鹿なセリフに変えて笑いを取ったりしていたんだ。そうすると、彼は『今のところをもう一度言ってみて』と言うんだ。でも僕は『いや、今のは単に冗談で言っただけだから』って答えるんだけど、でも彼は『今の良かったから言ってみて』と言ってきかないんだ(笑)。そこで僕は『何でこんなこと言ってしまったんだろう』と後悔する羽目になったね(笑)。それによってもともとなかったセリフが幾つも追加されたから」

エレノア「ジャックが振り回されながら『ケーキ!ケーキ!ケーキ!』と言わないといけないシーンがあるのだけれど、彼ったらその部分の脚本を一目見て『こんなセリフを言うのは嫌だね」と後悔していたわ(笑)」

――エレノアにとっては大作、しかもヒロイン役ということで大きなプレッシャーがあったと思いますが、その重圧を乗り越える秘訣はあったのでしょうか?

エレノア「正直言って、あそこまで支えてくれる素晴らしいキャストやクルーと一緒に仕事をしているうえ、監督に絶大なる信頼を寄せることができると、プレッシャーを乗り越えるのはとても簡単なものなの。そしてそういうことをあまり考えないようにするべきだと思うわ。個人的にはまだこの映画がどれだけ大作かという実感が湧かないの」

――そんなふたりは名優に囲まれた現場で演じていたわけですが、演じていた時の心境はいかがでしたか?

エレノア「とにかく最高よ。皆、とても親切にしてくれたの。あまりに優しく接してくれたので、大スターと共演しているというのを忘れてしまうくらいよ。それぞれが素晴らしい演技を披露し、とても理想的な仕事場だったの。導いてくれる人たちがいるというのは嬉しかったわ」

ニコラス「現場はとにかく楽しかったね。経験豊富な俳優たちと、僕とエレノアも含め、皆が和気藹々だったんだ。みんなのキャラクターは見ていて面白いものばかりだったからね。みんなは大作映画には慣れているからリラックスしていたけど、僕たちは経験があまりないから普通なら緊張するものなんだけど、彼らがプレッシャーを取り除いてくれたんだ」

――ブライアン・シンガー監督と一緒に仕事してみていかがでしたか?

ニコラス「ブライアンとの仕事は楽しいよ。彼は一緒に仕事をして楽しいタイプだからね。本作のような映画では『この辺りを見て』とか『こうやって』といった技術的なこともこなしつつ、キャラクターがなぜそういう行動をするのか、そこからどういう方向性となるのかについてとか、キャラクター重視の視点からの指示も与えてくれんだ。僕たちの意見にも耳を傾けてくれ、おかしいと思うところは変えていってくれるんだ」

――ふたりは映画の仕事を中心にしていくつもりですか?

ニコラス「いつかまた舞台にも戻りたいって思っているよ。数年前にやったんだけれど、とても楽しかったからね。一緒の部屋にいる人たちを笑わせ、瞬時にしてリアクションが得られるというのは良いものだよ。僕の友人は舞台の仕事が最高だったと言っているんだ。だって何の証拠も残らないからね。エレノア、君もやってみたいと思うかい?」

エレノア「2年ほど前に舞台の仕事をやったのだけれど、とても怖かったわ。考えただけでも具合が悪くなってしまうほどよ。舞台上で私はとても緊張してしまうの。そういう恐怖心を克服したいから、舞台に出たいと思うわ。でも、それにはきっと長い時間かかると思う。たとえ脚本が届いたとしても、そのページをめくるのも怖いほどなんだもの。いったいなぜそこまで怖いのかはわからないのだけれど」