アンソニー・ホプキンスがヒッチコックに変身! 特殊メイクの裏側を一挙公開(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00000002-cine-movi
オスカー俳優、アンソニー・ホプキンスが、特殊メイクを施して“サスペンスの神”をスクリーンによみがえらせた『ヒッチコック』。このたび、その変身過程ともいえる特殊メイクのメイキング映像が公開された。
【動画】アンソニー・ホプキンス、特殊メイクの裏側
ヒッチコックと、彼を支え続けた優れた映画編集者にして、脚本家であり、生涯ただ一人の妻・アルマ。本作では『サイコ』の製作から成功に至るまでの道のり、そして二人の天才の知られざる物語を描き出す。監督のサーシャ・ガヴァシは、ヒッチコックのイミテーションは望まず、役作りの手助けとなる特殊メイクを希望していたという。そこで特殊メイクのハワード・バーガーは、ヒッチコックとアンソニーを融合させることを目指した。
第85回アカデミー賞「メイクアップ&ヘアスタイリング賞」にもノミネートされた本作。今回公開された映像では、首や顎、頬を包み込むシリコン製の“蹄鉄”ピースをつけ、さらに耳たぶと鼻先につけるピースをつけ、それらの上にメイクが施されている。最後はアンソニーの青い目をカバーするためのコンタクトレンズを装着し、髪はヒッチコックの生え際に似せたヘアーピースを着用して完成、といったところだろうか。このプロセスはアンソニーに負担をかけないために、たった90分で終わらせていたというから驚きだ。
ガヴァシ監督は「アンソニー・ホプキンスにヒッチコックのマネをしてもらおうとは思っていなかった」と、アンソニーをヒッチコックそっくりに見せない特殊メイクにしていた事を明かす。「肝心なのは、ヒッチコックの精神をさらけだすこと。アンソニー・ホプキンスは、リチャード・ニクソンからパブロ・ピカソ、CSルイスまで、アイコンを演じることを見事にやり遂げている。アンソニー・ホプキンスのヒッチコックぶりを見ると、ほんの一瞬だけ違和感があるが、演技力のおかげで、ホプキンス版のヒッチコックに完全になじんでしまう。そんなことができる役者は世界でも数少ない」と語り、演技力に定評があるアンソニーが特殊メイクを生かして、彼独特の方法でキャラクターに息を吹き込めるようにすることを目標としていたと明かした。
またアンソニー自身も「ヒッチコックになりきることはできないけど、ヒッチコックの特長を大げさに強調し過ぎないよう、バランスをとるやり方を見つければいいんだ」と語っている。
特殊メイクを施したアンソニーの、ヒッチコックの人間性に迫った圧倒的な演技力も見物の本作。まずはこちらの映像で、ヒッチコックへと変身する過程をとくとご覧あれ。
『ヒッチコック』は4月5日(金)よりTOHO シネマズ シャンテほか全国にて公開。