天海祐希、ナポレオンの愛人役で嫉妬に狂う!野田秀樹×三谷幸喜初タッグ作、全容明らかに!(シネマトゥデイ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130405-00000035-flix-movi


 野田秀樹と三谷幸喜という強力初タッグが話題の舞台「おのれナポレオン」公開げいこが5日、池袋の東京芸術劇場で行われ、ベールに包まれていた作品の全容が明らかになった。

 2004年、三谷が脚本を務めたNHK大河ドラマ「新選組!」に野田が勝海舟役で出演したことで親交を深めた二人。その後、東京芸術劇場の芸術監督に野田が就任。「芸劇がお客様でにぎわい、演劇界が活性化するためにも、自分もできることはするので、三谷さんの力をぜひとも貸してほしい」という野田のラブコールを、三谷が快諾。今回の舞台が実現することとなった。

 そんな記念すべき舞台初タッグ作の題材として三谷が選んだのが、病死とも毒殺ともいわれ、その死の真相が謎のベールに包まれているフランスの英雄ナポレオンだ。彼が晩年を過ごしたセントヘレナ島を舞台に、三谷流解釈によるアッと驚くような物語が展開される。

 歴史上の人物ナポレオンを演じる野田は、舞台上や客席を駆けずり回ったり、大声を張り上げたりと、アグレッシブな動きを披露。幼稚な無邪気さと、悪魔的な狂人ぶりとが同居した英雄ナポレオンの複雑な内面を体現。三谷の期待に応える熱演を見せている。

 一方、三谷の舞台、野田の舞台と、両方の舞台に出演した経験を持つ天海祐希が演じるのは、ナポレオンの愛人のアルヴィーヌ。打算的な感情と共にナポレオンに近づいたものの、いつしかナポレオンに溺れていく女性の弱さを、時にはコミカルな芝居を交えて好演。嫉妬に狂う姿なども見せる。

 その他、三谷、野田とは初顔合わせとなる内野聖陽のほかに、山本耕史、浅利陽介、今井朋彦といった芸達者たちが共演。登場人物の誰もが「おのれ、ナポレオン!」と殺意を抱く中、ナポレオン殺害計画を実行したのはいったい誰なのか? 三谷作品らしい一筋縄ではいかない二転三転する結末に、目が離せない。(取材・文:壬生智裕)

東京芸術劇場2013年4・5月公演「おのれナポレオン」は4月9日から5月12日まで上演予定(4月6、7日にプレビュー公演、5月9日に全国6か所の公共劇場と全国20か所(予定)の映画館でのライブビューイングあり)