「ラストスタンド」の表看板がアーノルド・シュワルツェネッガーならば陰の立て役者はZR1。正しく言うならシボレー コルベット ZR1 特別仕様車でございます。名前の長さでも愛称の短さでもシュワちゃんといい勝負ね♪
ZR1については「ラストスタンド」の公式サイト(こちら) を見て頂くのが一番ですが、これがもう、実に美しい車で♪ しかもその流れるようなフォルムにふさわしく、ぶっちぎりで速いんです。先月世界最速の時速320キロで営業運転を始めた東北新幹線の「はやぶさ」を軽~く追い越していけるぐらい、速い(なにしろ特別仕様車なので)。「3」でTGVを追い抜いていた「TAXi」を彷彿とさせてくれましたが、それも冒頭だけ。その後カーアクションの流れは「ワイルド・スピード」シリーズへと変わるのです。5作目である「MEGA MAX」のヴィン・ディーゼルvsドウェイン・ジョンソンのガチ勝負まで含めてね♪ あ、これは車じゃないからただのアクションか。
とはいえ車好き、「ワイルド・スピード」好きなら絶対喜んじゃえるシーン満載! そもそも「ラストスタンド」のストーリーがZR1抜きでは成立しないものなんですよ。シュワは出なくてもこの映画は作れるけれど(例えばサム・ワーシントンでもあまり問題なかったと思う。ジャン・クロード・ヴァン・ダムでも……どうだろう……)、ZR1が無かったら作品そのものが成りたたないもの。
実はこのZR1、あまりに速すぎて近い距離だとスクリーンの端から端まで瞬時に移動しちゃうので動体視力が追いつかないのよ。目にもとまらぬ速さとはまさにこのこと。しかも高級車ですから運転中も普通の道路を走ってる限りムダに揺れたりいたしません。運転席なんて落ち着いたもんです。それなのに何がこんなにスピード感をあおるのかといったら、エンジン音なんですよね。あたしゃ車には全く詳しくないですが、それでも猛スピードに違いないと思える爆音がZR1の走行に合わせて耳に響いてるんですよ。これがすっごい臨場感で、何だか自分までZR1に乗っている気分になってしまいます。この音響設計、最高だと思うな。
「ラストスタンド」を是非とも劇場で見て欲しいと思うのは、この音響を満遍なく味わわなくては本作の真かが伝わらないと思うからでもあるのです。音響効果のエンジン音だけで高揚した気分に浸れます、たぶん。
この夢のようなマシンを操るのが前の記事にも書いたエドゥアルド・ノリエガ。彼は運転というより、むしろ「荒ぶる○を乗りこなす」というイメージでZR1を駆っております(○に当てはめる漢字は馬でも女でもお好きな方を)。実にセクシーです。この映画の中で一番セクシーなのは、エドゥアルドがZR1を自在に走らせるシーンでしょう。女なんぞ無用なんでございます。
いえ、助手席にはちゃあんとセクシーな美女が乗ってましたけどね。「崖っぷちの男」ではキュートだったジェネシス・ロドリゲスが「ラストスタンド」では大人の女の色香を存分に漂わせて登場してました。ちなみに彼女とよく似た美女がもう一人、ダイナーのウェイトレス役で出て参ります。ジェイミー・アレクサンダーといい、意外と美女も大盤振る舞いなのかも。
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