チャン・ツィイーが『グランド・マスター』で辿り着いた“美しき闘う女”の魅力に迫る(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130430-00000015-cine-movi
ウォン・カーウァイ監督がトニー・レオンとチャン・ツィイーを迎えて贈る、『グランド・マスター』。5月31日(金)の日本公開を前に、ヒロインを演じた“美しき闘う女”チャン・ツィイーの最新ビジュアルが披露された。
【写真】雪が降りしきる中、型を構えるチャン・ツィイー(ほか全7枚)
カーウァイ監督が構想17年にも及ぶ年月をかけた『グランド・マスター』は、監督初のカンフー・アクションとなる意欲作。1930年代の激動の中国を舞台に、時代に抗い、運命を切り開こうとした武術流派のグランド・マスター(宗師)たちの愛と宿命の闘いを、想像を超えた映像美と壮絶なアクションで描く本作。
出演は、アジアから世界のトップスターに上り詰めたトニー・レオンとチャン・ツィイー、さらに彼らをも威圧する鋭利な存在感を放つチャン・チェン。彼らが『マトリックス』シリーズや『グリーン・デスティニー』のアクション監督ユエン・ウーピンの下、4年間におよぶトレーニングに身も心も捧げ、本格的な武術を披露していることで大きな話題となっている。
今回、お披露目となった最新ビジュアルでも、カーウァイ監督らしい幻想的な色彩美の中で、華麗に武術を披露するツィイーの“闘う女”の美しさが見事に表現されている。
本作でツィイーは、後継者を探す「北の八卦掌」の宗師である父を、野望に目が眩んだ一番弟子に殺され、復讐心に燃える娘・ルオメイを演じる。彼女は、八卦掌の奥義“六十四手”をただ一人受け継ぐ者だった。
仇討ちとなる一番弟子との戦闘シーンは、実際の駅舎を模したオープンセットで3か月間、毎晩、気温マイナス30度という中で撮影を敢行したそうだ。ツィイーは、コートを脱ぐと体から湯気が上がるほどの極寒の地で、最も過酷な撮影をこなしたという。さらに、カーウァイ監督からの要求は、武術家のモノマネではなく、武術家としての“心”を見せること。ひとりの女性として武術がどういうものか、その強い信念を厳しい撮影を通じて学び、ツィイーは見事演じきった。
これまでも、『バイオハザード』シリーズのミラ・ジョヴォヴィッチ、ドラマ「NIKITA/ニキータ」のマギー・Q、『トゥームレイダー』のアンジェリーナ・ジョリーと、アクション・ヒロインを演じてきたハリウッド・スターは数多い。いずれも過酷なトレーニングを積み、スタントなしで自らアクション・シーンを演じてきたからこそ、真に迫る“闘う女の美しさ”が人々の胸を打つのだ。
トニー演じる「南の詠春拳」の宗師イップ・マンへの淡い想いを封じてまで、グランド・マスターとしての宿命を全うする“美しき闘う女”を演じたツィイーもまた同じ。そんな彼女の熱演に注目だ。
『グランド・マスター』は5月31日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。