アンジェリーナ・ジョリー初監督作『最愛の大地』 異例の日本版特別ポスターが到着(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130524-00000011-cine-movi
アンジェリーナ・ジョリー初の長編監督作『最愛の大地』。日本版の公式オリジナル・ポスターが、本国アメリカで制作されたもの以外で、世界初の“アンジー公認ポスター”となることが決定し、このほどそのビジュアルがシネマカフェにいち早く到着した。
【写真】『最愛の大地』日本版&海外版ポスター(各拡大版)
1992年、ボスニア・ヘルツェゴビナの内戦が激しくなる中、アイラはセルビア兵に捕らえられ、収容所に収監される。女性としての尊厳を傷付けられる屈辱の日々を送るアイラをかばうため、かつての恋人であり敵軍の将校・ダニエルは、彼女に画家として彼の肖像を描く任務を与える。ひと時ながら、地獄から逃れることができたアイラ。ダニエルの“囲われ者”という立場だったが、彼の肖像画を描くうちに2人の間にはかつての愛が蘇る。しかし、そんな2人を引き裂くように戦争は激化していき…。
世界20か国で公開された本作は、日本以外の国では全て、ボスニア・ヘルツェゴビナ周辺の地図を背景に、血痕にも見える赤一色で男女のシルエットが描かれたポスターを使用している。
しかし今回到着したビジュアルでは、男性と抱き合うアイラの視線と表情が印象的な写真と、カンバスを挟んで向き合う男女が描かれたもの。アイラとダニエルの複雑な愛の関係に、より焦点を当てたビジュアルに仕上がっている。
本作への思いを「国際社会が迅速かつ効果的に戦争に介入することができなかったことに対する失望を、アーティスティックに表現する映画を作りたかった」と語るアンジー。
UNHCR(国連難民高等弁務官事務所)特使として人道的活動を続け、4月にはG8で先進国の首脳陣を前に、紛争地帯での女性への性暴力について訴えるなど、人道支援家として日ごとにその発言力に注目が集まっているアンジー。
また先日、乳がん予防のために乳腺切除の手術を受けたことを自ら公表し、多くの女性たちに希望を与えた。本作でも、公私にわたり世界に向けて女性の人権や生き方について一石を投じ続けるアンジーの強い思いが血液のように隅々まで流れる、渾身の作品となっているようだ。
『最愛の大地』は8月10日(土)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。