アン・ハサウェイらが世界の少女たちの権利向上を訴えるドキュメンタリーが日本放送決定(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130604-00000007-cine-movi


世界で共通した人権の一つに「教育を受ける権利」がある。しかし、男女差別、政治不安、貧困などさまざまな理由から厳しい日常を強いられ、満足な教育を受けられない少女たちがまだまだ多いのが世界の現状だ。

【写真】金髪時代の雌豹なアン・ハサウェイ (ほか全8枚)

彼女らの存在が大きく知られるようになったきっかけは不幸な事件からだった。「女性にも教育を受ける権利がある」と主張し、若者に立ち向かうよう呼びかけていた、当時14歳のパキスタン人の少女マララ・ユスフザイさんが、2012年10月に学校帰りのスクールバス車内でタリバン(イスラム主義運動)の人間により頭部を銃撃され、瀕死の重傷を負った。そして、この事件をきっかけにマララさんが、女性の権利を主張する人々のグローバル・アイコンとなった。

そんな痛ましい事件以前から、ハリウッドの中でも“Aリスト”に名を連ねる女優、メリル・ストリープ、ケイト・ブランシェット、アン・ハサウェイらが中心となり「Girl Rising」というユニークな教育助成プロジェクトが立ち上がっていた。この活動を世界に向けて発信するために製作されたのが、世界的に高い評価を受けるドキュメンタリー映画『Girl Rising -少女たちの挑戦-』である。

『Girl Rising -少女たちの挑戦-』は、厳しい生活環境の中、夢を失わず、教育を求めて立ち上がる7か国7人の少女たちを追った作品で、各国の少女たちのナレーションにはメリル・ストリ―プ(エチオピアの少女)やアン・ハサウェイ(アフガニスタンの少女)を始め、クロエ・モレッツ(エジプトの少女)、セレーナ・ゴメス(シエラレオネの少女)、ケイト・ブランシェット(ハイチの少女)、サルマ・ハエック(ペルーの少女)、ケリー・ワシントン(ネパールの少女)と、美しく気高い女性たちが担当している。

この作品についてメリルは、「この映画は私たちがよく知っていることを描いています。つまり、女性や少女に教育の機会を与えることは、家族、社会、そして世界の経済に、前向きで良い影響を与えるということです。この映画を観て、知ってください。この映画は希望を届けます。世界がより良い明日に向かうための、あたり前で大切で、明確な希望です」とのコメントを寄せている。

そして今回、世界の最新ニュースと情報を報道するニュース専門放送局・CNNで、少女たちの権利向上を目指し、6月22日(土)、少女たちのパワーを讃えた『Girl Rising -少女たちの挑戦-』を日本初放送することが決定。またCNNの特別シリーズとして、6月24日(月)からは「A Girl’s World」というシリーズもスタート。それぞれの作品で少女に迫り、様々な環境下、今を生きる彼女たちの物語を2部構成で伝えていくようだ。

ハンドカメラを手に、原動力、悩み、夢など彼女たちの見る日常を、自身の言葉で語っていくこのシリーズは、10月11日(金)の「国際ガールズ・デー」の週には、ウィークリー・スペシャルを放送し締めくくられる。

日本でも経済的な理由などから、満足な教育が受けられない子どもたちの存在が浮き彫りとなる事件がいまなお数多い。ぜひこの機会にこの問題に目を向けてみるのはどうだろうか?

『Girl Rising -少女たちの挑戦-』は、CNNjにて6月22日(土)22時~24時、6月23日(日)10時~12時ほかにて放送。