……で、肝心の映画タイトルは何だったかしら……?


ああ、これこれ。
Who killed Cock Robin?

そうでした、 「パーフェクト・ヒート」ね。

「パーフェクト」も「ヒート」もよくタイトルの一部に使われる単語だけに、逆に覚えられないという好例ですな、このタイトルは。

現にゲストのクランさんがタイトル覚えてなくて、司会者に何か聞かれて答えようとした時壇上のポスターをのぞき込むようにしてタイトルを読み取り、その後おもむろに「パーフェクト・ヒート」というタイトルを語り出したという曰く付きで……。司会者さんのドン引きするわ焦りまくるわ、この日一番の見物だったかも。


この映画、本来のウリは「トワイライト」シリーズでブレークしたはずのケラン・ラッツが主演ということだと思うのですが、日本ではケラン・ラッツどころかそもそも「トワイライト」さえロバート・パティンソンのファン以外にはあまり知られていないものですからそれは捨てて(ケラン、ゴメン!)、渋い人気のミッキー・ロークとボロブドゥールの世界遺産を前面に押し出して宣伝するようにしたみたいです。時あたかも富士山の世界遺産登録で盛り上がってる真っ最中、これしかないでしょ、みたいなタイミング。


しかしまあ、よく世界遺産のまっただ中であんなドンパチやるよなと思ったのですが、まあ、映画のためなら何でもやるというスタンスがいっそすがすがしいというか。最初にこの映画の舞台であるインドネシアはイスラム教徒が世界一多いというテロップが流れるのですが、実はボロブドゥールは仏教寺院の遺跡なんですよね。インドネシアは信教の自由を保障している近代国家なのですで。このノリで折角ですから続編は富士山と美保の松原を舞台にして日本で作ってもらいましょうか(ドンパチ禁止!)


まあ、そういう細かいことは全ておいといて、おもしろかったです、この映画(←だから「パーフェクト・ヒート」だっつの!)。


インドネシアを舞台にした映画は以前に「ザ・レイド」を見ていたのですが、これが役に立ちましたね! え? インドネシアの警察ってこんなの?! という戸惑いがない分、すぱっと中に入っていけましたから(冒頭だけ「ジャッジ・ドレッド」と混同しそうになったけど)。


この「パーフェクト・ヒート」、6月23日水曜日よりレンタル開始だそうですが、その際には「ザ・レイド」も合わせて借りるとよりおもしろいと思いますよ~。インドネシアの格闘技であるシラットも出てくるので、格闘技ファンも要注目!


とはいえ主役はあくまでもケラン・ラッツなので、彼のサービスカットが随所に出てきて眼福ものでしたわ~~~♪ クランさんの見方(ケランばっかり見てた)は正しいのです!



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