「ワイルド・スピード EURO MISSION」を見たので勢いついて新橋文化劇場 まで見に行ってしまいました。まあ、いい時に上映していてくれたものです♪(同時上映は「LOOPER」だよ♪ お得!)
「逃走車」はポール・ウォーカー本人が制作総指揮もつとめているというだけあって、いかにも彼の雰囲気にぴったりな作品でした。この映画の中で彼が演じている部分こそ「EURO MISSION」に欠けているものですね。すなわち「赤の他人のために命を張る」という心意気。ポール・ウォーカーが演じてかっこいいのは、いつもそういう男気のある人物でした。「ワイルド・スピード」シリーズでも最初はそうだったもんね。ドム(ヴィンちゃん)の妹と結婚したことで名実ともに「弟」になっちゃってからはファミリー一筋の性格になっちゃって、彼本来の良さが影を潜めてしまってちょっと残念だったのですが、「逃走車」では彼らしさがいかんなく発揮されていたので嬉しかったです。
ストーリーの大筋は「セルラー」に似てるかな? ひょんなことから事件に巻き込まれてしまった青年が他人のために命がけで奮闘する内に責任感のある大人へ成長していくというという王道ストーリー。「セルラー」の主役のクリス・エヴァンズもポール同様、一度関わってしまったら最後まで徹底的にやり抜く役が似合う俳優さんで、今やキャプテン・アメリカでございます。
「セルラー」では当時ホットだったケータイ電話を上手に使ってサスペンスを盛り上げ物語のオチにまで使ってましたが、「逃走車」においてその役を担ったのはヨハネスブルグという都市そのもの。このまちは、日本や欧米のどんな都市ともまるで違うのです。映画「第9地区」でも描かれてましたが、あれはSF映画だからああ言う描写なのかと思っていたんですが、宇宙人が出てくることを別にすればあれがヨハネスブルグの現実の姿そのものだったということが初めて理解できました。なんか、いろんな国のいろんな時代が一カ所に集まって全然混ざり合ってない感じ。その有様を見ているだけで目がまん丸になってしまいます。
そんなヨハネスブルグで例によって運悪く事件に巻き込まれてしまったポール・ウォーカー演じるマイケル君、でも映画を見てると本当は「運が悪い」のではなく彼の「行いが悪い」ので物事が悪い方向に転んでいくのだということがよくわかります。運転しながらケータイするとかゴハン食べるとか、そういう細々した「やっちゃいけないこと」を当たり前のようにやっちゃって、それが悪いとも思ってないんだから、そりゃいつかは警察のご厄介になりますよ。そのせいですねに傷持つ身であることが、また彼の行動の制約となって正しい判断ができなくなっていくんですね。そうやって悪いことが重なって取り返しのつかないことになるんです。
でもね、これは映画だし、主役はポール・ウォーカーだし、ね♪
彼の本領は追い詰められてから、でしょ♪
というわけで、見どころはここから!
「逃走車」はもうDVDも出てますので、気になる方はレンタルでどうぞ。ポールの胸のすくような活躍ぶりに喝采送っちゃうこと、請け合いますよ!
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