サンディエゴ・コミコンでの映像公開が大ヒットの鍵? 英調査会社が発表(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130719-00000014-cine-movi
アメリカ、カリフォルニア州サンディエゴ・コンベンションセンターで、現在、開催されているコミコンでは、今年150本もの新作映画のお披露目がなされている。
[グウェネス・パルトロウ/『アイアンマン3』]
ロンドンに本社を置く国際通信調査会社の「Way To Blue」は、今回、コミコンなどのイベントでの映像上映が、全米映画ファンの興味をひきつける引き金になっている、というデータを発表した。
これは、去年のコミコンで紹介された作品が今年のボックスオフィスでいかに上位にランキングされているかという結果に基づくもので、今年前半の興行収入トップ2作品であるディズニー/マーヴェルの『アイアンマン3』とワーナー・ブラザースの『マン・オブ・スティール』、そして6位のディズニーの『オズ はじまりの戦い』は、昨年のコミコンでパネルが開催され、映像が公開されたもの。また3位から5位にランキングされている『モンスターズ・ユニバーシティ』、『怪盗グルーのミニオン危機一発』、『ワイルド・スピード EURO MISSION』は、映像公開がなかったとのこと。
『アイアンマン3』、『マン・オブ・ザ・スティール』、『オズ はじまりの戦い』は、昨年、コミコンでの映像公開日直後から、Facebook、ツイッター、ブログやサイトといったいわゆるソーシャルメディアを通じて、それぞれ43,994件、 27,085件、25,562件もの好意的な”口コミ”がネット上を賑わせたという。
しかしながら、映像公開が必ずしもうまくいくわけでもないというデータも出ている。現在、全米公開中のワーナー・ブラザースの『パシフィック・リム』は、プレゼンテーション後、11,633件の”口コミ”が流布。興行収入も10位に甘んじており、ディズニーの『ローン・レンジャー』に至っては、1,886件しかネット上で言及されることがなかった。
これからは、ソーシャルメディアの話題リストのランキングを、映画会社の重役たちは固唾を呑んで見守ることだろう。また話題リストの上位になるために、ただ映像を公開するだけではないマーケティング戦略上の新たな一手が必要になるのかもしれない。