300時間密着!NHKで宮崎駿ワールド徹底解剖(サンケイスポーツ) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130721-00000501-sanspo-movi
新作アニメ映画「風立ちぬ」の監督、宮崎駿氏(72)が、8月26日放送のNHKドキュメンタリー「プロフェッショナル 仕事の流儀」(月曜後10・0)に3度目の出演を果たすことが公開日の20日、分かった。米大リーグ、ヤンキースのイチロー外野手(39)ら、その道のプロに密着する同番組では最多出演。プロの“頂点”に立つ宮崎監督の意外な悩みも明かされる。
番組最多となる3度目の出演を決め、各分野で活躍するプロフェッショナルの“頂点”に立った宮崎監督。「プロフェッショナル 仕事の流儀」で、アニメ界の巨匠が新たな流儀を披露する。
取材班は2010年から3年間にわたり、約300時間の密着取材を敢行。前作「崖の上のポニョ」以来、5年ぶりとなる新作「風立ちぬ」の製作過程を追っている。
「一番冒険しなきゃいけない時期に、今きているんです」。新境地の開拓に意欲的な宮崎監督は今作で、自身の作風であるファンタジーを封印したという。激動の時代を生きた戦闘機・零戦の設計士、堀越二郎を主人公にし、初めて実在の人物を描いた。
これまで、絵コンテにこだわり続けてきたが、番組では「線に力強さが失われてきた…」と高齢による筆力の低下を痛感したと明かしている。さらに、11年に東日本大震災が発生し、アニメ映画の創作意義に悩んだ時期もあったというが、それでも「様子を見るんじゃなくて、とにかく作る方向に向かって進む」と悲壮な覚悟で仕事に没頭する姿をとらえている。
同番組の荒川格プロデューサーによれば、宮崎監督は本格的なキスシーンの描写に初挑戦。「大恋愛をしたことがないから恥ずかしいね」と悪戦苦闘しながら描いたという。宮崎監督は07、08年に同番組に出演。これまでの最多出演は宮崎のほか、イチローやサッカー日本代表MFの本田圭佑(27)らの2度だった。
3度目に踏み切った理由について、荒川プロデューサーは「情勢が目まぐるしく変化する現代で、常により良く生きようとする姿は時代や世代を超えた力強いメッセージになる」と力説した。