間もなく公開! キャストが語る『スター・トレック』最新作の魅力(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130821-00000000-piaeiga-movi


J.J.エイブラムス監督の最新作『スター・トレック イントゥ・ダークネス』が間もなく公開される。そこで本作の主人公カークを演じたクリス・パインと、カークの朋友スポックを演じたザッカリー・クイントが作品について語った。

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映画は、様々な星の生命体が共存している未来世界を舞台に、ジェームズ・T・カーク(パイン)をはじめとする仲間たちがエンタープライズ号に乗り込み、危機に立ち向かう姿を描いたSFシリーズ。『…イントゥ・ダークネス』は、2009年に公開された『スター・トレック』の監督、キャストが再集結した作品で、地球を危機に陥れようとする冷酷な悪役ジョン・ハリソンの脅威にカークたちが立ち向かう姿が描かれる。

長年愛され続けてきた人気シリーズを新生させた前作は、往年のファンと新たなファンの両方から高い評価を集めた。それだけに新作にかかる期待は大きいがクイントは「キャスト全員に言えることだと思うけど、1作目からこれまでの間にみんなが成長を遂げているんです。これまでの4年間で得たものを役に投影できた」と振り返る。もちろん新作では新たな要素も加わった。パインは「1作目やオリジナル版と決定的に違う点は、カークが自己疑念を抱え、自分の中の弱い部分と戦うことだ。どうやってクルーを守り、どう敵に立ち向かっていくのか葛藤するんだ。ヒーローでありながら弱さを打ち出した部分が新しいと思う」と言い、クイントは「これまでのスポックはじっとしていて動きが少ない役だったけど、新作では肉体的にも様々な経験をさせてもらいました。アクションシーンのために準備をしたし、肉体を用いた表現ができました」と語る。

エイブラムス監督は壮大なスペクタクルを描きながら常に登場人物の感情や表情に徹底的にこだわる作家だ。だからこそ本作ではVFXの助けを借りはするが、基本的には撮影はすべてセットを組んで行われた。パインは「それはJJが意識していたことだったんだ。こういう設定の映画だからデジタルや(映像合成のために用いる)グリーンスクリーンは使わざるを得ない。でも、その中でできるだけリアルに描きたい、質感を大事にしたいというのが彼のやり方だった。例えば映画の冒頭に登場する赤い惑星のシーンでは野外にセットを組んで、実際の太陽光で撮影をしたんだ。観客がまるで触れるようなリアルな質感になっていると思う」と説明し、クイントは「美術や小道具、衣装も可能な限り実用的な環境が用意されていたので、想像力を駆使して…というのではなくて、実用的なかたちで自分たちを世界に没入することができた」と振り返る。

『スター・トレック』シリーズは、SFというジャンルにカテゴライズされがちだが、長き渡ってファンの“感情”を揺さぶり続けてきた。最新作でも観客はカーク、スポックらに感情移入し、彼らの葛藤に手に汗握ることになるだろう。最後にパインは「この映画にはアクションもロマンスもコメディの要素もある。シリーズやSFのファンでなくても楽しめると思うよ」と笑顔を見せ、クイントは「日本では長きに渡って『スター・トレック』を愛してくださっているファンがいらっしゃると思います。その方々と新たな観客と映画を共有できることをうれしく思います」とメッセージをおくった。

『スター・トレック イントゥ・ダークネス』
8月23日(金)より、TOHOシネマズ日劇ほかで公開