今回のNY行きにはデルタ航空を使いました。まあ安かったので何も考えずに旅行会社で勧められてそのまま決めちゃったんだけど。


で、家に帰ってから気になって調べたのが機内食と機内上映。これは大事ですからね! デルタの国際線は晩ご飯とスナックと朝ご飯が出て、ソフトドリンクとビールとワインは無料(カクテルなどは有料)ということで、よしよし飲み放題ねと両手をこすり合わせ、然る後に機内上映チェック。これも国際線はオンデマンドということで胸を撫で下ろし、新作映画は何やってるかな~と調べると、9月は「スター・トレック イントゥ・ダークネス」やってるじゃないですか~~~♪ もう見る作品はこれしかない!


そうと決めたらまっしぐら! 成田についた時点で気分はもう「スター・トレック」で、飛行機に乗り込むなり「イントゥ・ダークネスぅぅぅ」な勢いで、機内上映がオンになった途端から迷わず見始めましたわ。うん、デルタは機内上映始まるのが早くてよかったわよ。


幸いにも「イントゥ・ダークネス」は言語が「英語」と「日本語」だったので(字幕はナシ)、最初はベネ様の深いベルベットヴォイスの英語で聞いて、次は「SHERLOCK」でも吹き替えてた三上さんの理知的な美声の日本語で聞いて、それが終わったらもう一回ベネ様に戻って惑溺し次は再び三上さんに耽溺するという……はい、本当に飛行機にのってる間中「スター・トレック イントゥ・ダークネス」しか見ませんでした。斜め後ろの席の人が私のモニター画面を見ていたらアホかと思った事でしょう。


あ、実は私の乗った飛行機だと隣の人や斜め前の人が見ているモニターが結構はっきり見えるのですよ。だもんでワタクシ、ベネ様が画面に出てない時とかにはちょくちょくよそ見をして他の映画の画面を見ておりました。隣席はツレだったんですが、こやつが途中から「ホビット」を見始めたもので、私の頭の中は薔薇色に染まりましたね! 前を見るとジョン・ハリソンを演じているベネ様、横を見るとネクロマンサーのシルエット&スマウグの顔モデルのベネ様。至福。しかも「ホビット」の主役のマーティン・フリーマンはベネ様を「シャーロック!」と呼ぶあの可愛いジョン・ワトソンなんですからもうたまりません! 文字通り舞い上がっちゃいましたわ。ま、身体は飛行機の中でとっくに宙に浮いてるわけすが♪


隣席のツレ、「ホビット」のあと今度は「二つの塔」を見始めまして。今度は前モニターのベネ様、横モニターのオーランドですわよ、どうする?! いや、どっちにしても見るだけなんだけど。や~、これからオーランド主演の舞台「ロミオとジュリエット」見るためにNYに行くわけですけど、ここでレゴラスが見られるなんてなんて幸先がいいのドキドキ 


なんてこっちが心の中で狂喜乱舞してるのにも関わらず、ツレ、「二つの塔」の途中で寝やがり眠りに落ちまして。映画が終わってクレジットも全部すんでしば~らくしてもそのままなので、業を煮やしたワタクシ、隣席から手を伸ばして「王の帰還」に変えてやりましたわよ。ここでアラゴルンの勇姿を見ずして何とする! 2時間程して目をさましたツレ、そのまま当たり前のように「王の帰還」に見入り始めましたが、三日ぐらいたった後におそるおそる聞いてきましたね、「あの時、映画、変えた?」って。そうです、いくらデルタでも映画三部作のオートチェンジャーはついてません(あればいいのに)。


さて、隣のモニターでは指輪を葬るべくフロドが旅を続けていたわけですが、このフロドの吹き替えって浪川さんなんですよ。で、その浪川さんは「スター・トレック」ではミスター・スールーを演じてるのですね。今回スールーの見せ場といえばキャプテン代理に任命されて艦長の椅子に座ってジョン・ハリソン相手に最後通牒をつきつけるシーンなんですが、その時隣に立っているのがボーンズことドクター・マッコイ役のカール・アーバン、すなわちアラゴルンと共に勇姿を見せてくれてるエオメルなんですよ~。もう、このシチュエーション、たまりませんねっ!!!  これで斜め前の席の人が「パイレーツ・オブ・カリビアン」三部作とか見てたもんなら、アタシ飛行機の中で悶絶してたかも。幸か不幸か、同じ三部作でもその方が見てたのは「ハングオーバー」でしたが。これはこれでチラチラ眼に入ると楽しい♪(←コラコラコラ)


そんなこんなで寝る間もないまま12時間あまり、カークとスポックとジョン・ハリソンの勇姿を5回ずつぐらい見たところで無事飛行機はJFK空港に到着。その後何とかして辿り着いたホテルにチェックインし、まずは街に出てみようかと歩き出したあたりで出迎えてくれたのが、この大きなビルボード!
Who killed Cock Robin?


Who killed Cock Robin?

髪は白いけどベネ様ですよ(ジョン・ハリソンの時は黒い)。

表情全然違うけど、ベネディクト・カンバーバッチってちゃんと名前も出てますよ(写真では切れちゃっててBENしかないけど、全部入ってました)。

もう、こんなお出迎えしてくれるなんて、NYよ、ありがとうって感じ?! 雑踏の動きが激しくて立ち止まれないのが玉に瑕だけどさ(この写真は人通りの少ない早朝に出向いて撮ったものです)。


ここはタイムズスクエアで、チケットカウンターのすぐ側なのです。到着してすぐでゴハンも食べてなかったけれど「ロミオとジュリエット」はないかと調べて見たらありました! しかも半額♪ もちろん早速購入してその足で8時開始の舞台に間に合うようにかけつけましたよ! あん、もう、ニューヨーク、愛してるっ!


――もっとも肝心の舞台は半分ぐらい寝てましたけどね。さすがにベネ様疲れ。それでも出待ちはしたという……オーランドのためならエンヤコラですわ。はあ。