主役はこの人、じゃなくてこのホビット、ビルボです。
そもそもメインタイトルが「ホビット」なんだから、いわば彼がタイトルロール、どんなにちっこくてもしっかり主役なのでございます。
真ん中に収まって剣など構えるとちゃんと主役に見えます。
こっちも真ん中っちゃあ真ん中か。一応剣も携えてるし。
しかしビルボが主役としての本領を発揮するのは剣を手に戦っている時ではないのです。また、ドワーフと行動を共にする際に契約書に書かれたように「忍びの者」としてでもない。今回結構「忍びの者」として隠密行動で活躍するシーンも多いのですが、それだけでは彼を主役とするには物足りないのです。
ビルボが、いや、ビルボを演じるマーティン・フリーマンが主役として最も輝くのは、スマウグと一緒にいる時。
ほら、タイトルでもホビットとスマウグは一緒にいるでしょ♪
ーーもれなく指輪もくっついてるけど。
これですよ、この取り合わせが絶妙にいいの!
スマウグのねぐらに忍び込んだビルボが竜の気配に気づいた時のリアクションが超絶可愛いんですってば! 演じてるマーティン、40男なんですぜ? その40男がどのツラさげて……こんなにキュートなのよ! もう、彼の一挙手一投足が悶絶する程チャーミングなの!!
「ホビット 思いがけない冒険」でも、突然家になだれ込んできたドワーフ達が潮をひくようにいなくなったあと、ほっとしつつも手持ち無沙汰になったことで喪失感を感じ、それを紛らわすために両腕をペンギンの翼のようにパタパタするシーンがめちゃくちゃ可愛いかったんだけど、「竜に奪われた王国」で彼が見せる仕草はそれすら軽く凌駕する爆裂級の可愛らしさ! 恐ろしい竜が今にも目覚めるかもしれないという緊迫したシーンなのに、ビルボが真剣にやってることがおかしい上に可愛くて、危うくふきだしそうになりました。もう、マーティン、あなた以外に若いビルボは考えられないわよ!
マーティンの演技がこんなにも生き生きしているのは、やっぱりその場での相方、スマウグの声を演じているのがベネディクト・カンバーバッチだからでしょうか。なんといってもワトソンとシャーロックだもんね♪
ベネ様、声だけじゃなく顔もモーション・キャプチャーしてスマウグ演じたそうですが、そんなことしなくても地でいけるんじゃないかってお顔ですから全く違和感ないのですよ。ついでに体もご本人じゃないかと、スマウグが立ち上がる(?)たんびにウロコ付きのヌードにどきどきしたりして……(←あほ)。
本作ではベネ様はスマウグの他にネクロマンサーも演じておりまして、そこで見せるシルエットが「スター・トレック イントゥ・ダークネス」で演じたジョン・ハリソンの姿態そのものなのですよね。その役に合わせて鍛え上げた肩とか胸とか上腕の筋肉がスマウグのウロコの下に透けて見えるような気がして……ああっ、いけないわっ! 不埒な想像をするワタシを許して!!!(←どあほ)
いやしかし、スマウグにお声のみであれだけの威圧感を与えられるベネ様、やはりただ者じゃないですよ。ジョン・ハリソンの時もそうでしたが、シンプルな単語みっつよっつの文章を喋るだけで観客の感情を鷲づかみにできるんだから凄いです。声自体も低くて重々しいですが、そこに込められている感情の密度がプラチナ並に高いのね。スマウグが好きなのは金だけど、声はさらに重いプラチナ級なのでございます。
その重量級のスマウグと、軽やかなること羽のごとしなビルボの掛け合いがまたおかしいのですわ。互いに相手の出方を探りつつ、何とか自分の思うように動かそうと画策してるあたり、シャーロックとワトソンそのものです。
大体ベネ様の演じる役って、良く言えば「節を曲げない」、悪く言うなら「他人の意見に耳を貸さない」言うこときかんちんなのよね。シャーロックなんかジョン・ハリソンに比べればまだ可愛いものだったけれど、そのジョン・ハリソンでさえスマウグには遠く及ばない。ジョン・ハリソンは今年のSF映画一の悪役だったけれど、スマウグはファンタジーでの悪役ナンバーワンですな。
いや、スマウグの悪役ぶり、見事です。
それを受けるビルボの最後のセリフもお見逃しなく♪
そもそもメインタイトルが「ホビット」なんだから、いわば彼がタイトルロール、どんなにちっこくてもしっかり主役なのでございます。
真ん中に収まって剣など構えるとちゃんと主役に見えます。
こっちも真ん中っちゃあ真ん中か。一応剣も携えてるし。
しかしビルボが主役としての本領を発揮するのは剣を手に戦っている時ではないのです。また、ドワーフと行動を共にする際に契約書に書かれたように「忍びの者」としてでもない。今回結構「忍びの者」として隠密行動で活躍するシーンも多いのですが、それだけでは彼を主役とするには物足りないのです。
ビルボが、いや、ビルボを演じるマーティン・フリーマンが主役として最も輝くのは、スマウグと一緒にいる時。
ほら、タイトルでもホビットとスマウグは一緒にいるでしょ♪
ーーもれなく指輪もくっついてるけど。
これですよ、この取り合わせが絶妙にいいの!
スマウグのねぐらに忍び込んだビルボが竜の気配に気づいた時のリアクションが超絶可愛いんですってば! 演じてるマーティン、40男なんですぜ? その40男がどのツラさげて……こんなにキュートなのよ! もう、彼の一挙手一投足が悶絶する程チャーミングなの!!
「ホビット 思いがけない冒険」でも、突然家になだれ込んできたドワーフ達が潮をひくようにいなくなったあと、ほっとしつつも手持ち無沙汰になったことで喪失感を感じ、それを紛らわすために両腕をペンギンの翼のようにパタパタするシーンがめちゃくちゃ可愛いかったんだけど、「竜に奪われた王国」で彼が見せる仕草はそれすら軽く凌駕する爆裂級の可愛らしさ! 恐ろしい竜が今にも目覚めるかもしれないという緊迫したシーンなのに、ビルボが真剣にやってることがおかしい上に可愛くて、危うくふきだしそうになりました。もう、マーティン、あなた以外に若いビルボは考えられないわよ!
マーティンの演技がこんなにも生き生きしているのは、やっぱりその場での相方、スマウグの声を演じているのがベネディクト・カンバーバッチだからでしょうか。なんといってもワトソンとシャーロックだもんね♪
ベネ様、声だけじゃなく顔もモーション・キャプチャーしてスマウグ演じたそうですが、そんなことしなくても地でいけるんじゃないかってお顔ですから全く違和感ないのですよ。ついでに体もご本人じゃないかと、スマウグが立ち上がる(?)たんびにウロコ付きのヌードにどきどきしたりして……(←あほ)。
本作ではベネ様はスマウグの他にネクロマンサーも演じておりまして、そこで見せるシルエットが「スター・トレック イントゥ・ダークネス」で演じたジョン・ハリソンの姿態そのものなのですよね。その役に合わせて鍛え上げた肩とか胸とか上腕の筋肉がスマウグのウロコの下に透けて見えるような気がして……ああっ、いけないわっ! 不埒な想像をするワタシを許して!!!(←どあほ)
いやしかし、スマウグにお声のみであれだけの威圧感を与えられるベネ様、やはりただ者じゃないですよ。ジョン・ハリソンの時もそうでしたが、シンプルな単語みっつよっつの文章を喋るだけで観客の感情を鷲づかみにできるんだから凄いです。声自体も低くて重々しいですが、そこに込められている感情の密度がプラチナ並に高いのね。スマウグが好きなのは金だけど、声はさらに重いプラチナ級なのでございます。
その重量級のスマウグと、軽やかなること羽のごとしなビルボの掛け合いがまたおかしいのですわ。互いに相手の出方を探りつつ、何とか自分の思うように動かそうと画策してるあたり、シャーロックとワトソンそのものです。
大体ベネ様の演じる役って、良く言えば「節を曲げない」、悪く言うなら「他人の意見に耳を貸さない」言うこときかんちんなのよね。シャーロックなんかジョン・ハリソンに比べればまだ可愛いものだったけれど、そのジョン・ハリソンでさえスマウグには遠く及ばない。ジョン・ハリソンは今年のSF映画一の悪役だったけれど、スマウグはファンタジーでの悪役ナンバーワンですな。
いや、スマウグの悪役ぶり、見事です。
それを受けるビルボの最後のセリフもお見逃しなく♪