トーリン。第一部冒頭ではドワーフの若き王子でした。

今彼が手にしているのは剣でも楯でもなく、櫂……代わりのただの枝。これは原作ファンにはおなじみのシーンですが、PJとデル・トロの手にかかれば一大アトラクションに早がわり! こんなウォータースライダーがあったら是非遊びたい♪ キャストの特別演技つきでね♪

第一部ではドワーフ一行を率いて堂々のヒーローを張ってたトーリンなのに、この扱いはちょっとあんまりな……。
      トーリンはこの辺
            ↓


映画における比重としてはこちらの方がしっくり来ます。
                        トーリンはこの辺
                              ↓

彼が手にしている剣は、第一部でトロルの洞穴でほこりを被っていたのをガンダルフにうながされて持ち出したもの。その後裂け谷に逗留した際、エルロンドの手によって改めてトーリンに授けられました。これぞエルフの名剣、オルクリストなのです。この剣、よく覚えておいて下さいねっ♪

さて、第二部でのトーリンは相変わらずドワーフ一行を率いておりますが、前作ラストで信頼するに至ったホビットのビルボを「忍びの者」としてきっちり使いこなすようにもなっております。人間(ドワーフだけどさ)の幅が広がった感じで、戦い方も猪突猛進一辺倒ではなく、計略を巡らすようにもなっているのが見どころでしょうか。

「ロード」のファンとしては「竜に奪われた王国」のトーリンの中にアラゴルン的な要素とボロミア的な要素が見て取れるのが嬉しい♪ 自分の王国を再建するという不可能に近いほど壮大な夢の実現に邁進しつつ、でも肉親が原因のトラウマにも悩まされているのがトーリンなのよね。結構現代的なキャラかも。

トーリンを演じるリチャード・アーミティッジさん、改めて言うのもなんですが、美声ですね。前作では歌でそれを披露してくれましたが、今回は別の形できかせてくれます。美声で有名なショーン・ビーンにも匹敵するかと思っちゃった♪

リチャードはとにかく鼻の形が素晴らしくって、トーリンの正面がどんなに髭で覆われていても、横を向いた瞬間現れるその鼻筋の美しさが胸をうつのよね。あの髪も髭も横顔の見事な鼻筋を際だたせるためにデザインされたんじゃないかと思うわ。

第二部のトーリン最大の見せ場はクライマックスに用意されているので、どうぞお見逃しなく。ドワーフならではの戦い方を見せてくれますよ~ん♪