デトロイト、芸術、エレガントな吸血鬼、永遠の愛──ジム・ジャームッシュ監督、4年ぶりの新作(GQ JAPAN) - Y!ニュース http://zasshi.news.yahoo.co.jp/article?a=20131224-00010001-gqjapan-life
トム・ヒドルストンとティルダ・スウィントンが、何世紀も前から愛し合う永遠の恋人、アダムとイヴを演じる。
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孤高の映画作家ジム・ジャームッシュ監督の4年ぶりの新作『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は、この上なくエレガントな吸血鬼カップル、アダムとイヴの物語だ。
荒廃が進むデトロイトで、素性を隠した謎のミュージシャンとして活動しているアダムは、身勝手な人間たちをゾンビと呼び、その蛮行に怒りを抱えていた。そ
こへ、モロッコ・タンジールから恋人のイヴがやってくる。何世紀も前から愛し合う2人は久々の再会を果すが、疫病神のようなイヴの妹エヴァが突如、姿を見
せたことから、アダムとイヴの運命は狂い始める。
近年流行りの子ども向けヴァンパイア映画と一線を画すのは、アダムとイヴの知性と、洗練されたダークなユーモアだ。シューベルトやシェリー、バイロンと
いった歴史に残る偉大な芸術家たちと交流してきた2人は、闇の中で音楽・文学について静かに語り合い、レコードをかけて抱き合って踊る。そして、美しいグ
ラスに注がれた鮮血を飲み干し、恍惚の表情を浮かべる。時には冷凍庫で凍らせて、アイスキャンディのように舐めたりして。
アダムを演じるのは、『マイティ・ソー』のロキ役で知られるトム・ヒドルストン。イヴ役を、優雅でエッジィな存在感を放つティルダ・スウィントンが演じている。『オンリー・ラヴァーズ・レフト・アライヴ』は、12月20日(金)より全国公開。