仲間由紀恵&阿部寛、『トリック』初出演の東山紀之に感心!(Movie Walker) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140104-00000006-mvwalk-movi

遂に、堤幸彦監督の人気シリーズ「トリック」が、14年の歴史に幕を閉じる。そう、仲間由紀恵扮する自称超売れっ子天才美人マジシャン・山田奈緒子と、阿 部寛演じる騙されやすい天才物理学者・上田次郎の“迷”コンビが、完結編となる劇場版第4作『トリック劇場版 ラストステージ』(1月11日公開)で見納めとなる。悲しいし、寂しい。でも、ファン以上に、きっと役者陣やスタッフたちは、感慨深い思いを抱えているに 違いない。仲間と阿部の2人にインタビューし、今の心境や本作の撮影秘話を語ってもらった。

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2000 年に連続ドラマとしてスタートした「トリック」シリーズ。仲間は「長いようであっという間でした。始まると、ジェットコースターのような撮り方をする作品 で、ある時期、みんなで集まってお祭りをする。その後、ちょっと力を温存してから、また集まる、みたいなことをずっと繰り返していたような気がします」と 振り返る。阿部もうなずきながら「14年と聞くと、そんなにやったんだという感じですね。1つの作品にそんなに長く携われたことは本当にうれしいと改めて 思います」と感無量の様子。

ここまでシリーズが続いてきた理由を、2人はどう捉えているのか。仲間はこう考える。「少し悲しそうな雰囲気もあれば、すごくバカバカしいことばかりやっ ている。堤さんの作り出す独特の世界観や、登場するキャラクターが素敵な雰囲気を漂わせているんです。そんな個性に魅了されて、みなさんがずっと見てくだ さったのかなと」。阿部は「ダメな人間でも良いんだと思えるところです(笑)。出てくる人たちは、みんな欠陥だらけ。良い意味で子供みたい」と苦笑いする と、仲間も「そういうところ、ありますよね」と吹き出す。

今回は、マレーシアのボルネオ島という秘境で、シリーズ初となる海外ロケを敢行。阿部は「海外に行きましょうよと、何年も前から言っていたんです。でも、 スケジュールとかいろんなことがあって行けなくて。ようやく今回行けました。夜の撮影が短かったから、みんなで食事に行ったりできました」とうれしそう。 仲間は「でも、リゾート地とかヨーロッパではなくて、敢えてマレーシアの半島のいちばん端の洞窟。『トリック』らしい現場でした」と笑う。

今回、奈緒子と上田は、貿易会社の商社マン・加賀美慎一(東山紀之)からの依頼で、最強の呪術師の不思議な力のトリックを見破ろうとする。ゲスト俳優の東 山について阿部は「東山さんは、『トリック』の世界へ来たら、驚くんじゃないかと思っていたけど、全然迷いがなかったですよね」と感心すると、仲間も「ゲ ストの人は、毎回、堤監督の洗礼を受けるのですが、東山さんはすっと入られていました」と驚いたそうだ。阿部が「今回は吉田鋼太郎さんが見ていて面白かっ たです。大丈夫かな?と思いました」と言うと、仲間は「私も頑張ってください!と思いましたが、明日は我が身で、私たちにもいつ監督からお題を投げられる かわからない。油断していると来ますから、心のなかで励まし合っていました」と思い出しながら微笑む。

最後に、2人のキャリアにとって「トリック」シリーズは、どういう存在なのかを聞いてみた。仲間は「やっぱり特別な作品になったと思います。他にはない、 大事な特別な作品。今もそう思っています」と言葉をかみしめる。阿部も「毎回撮影に入る前に過去の作品とかを見返したりするんですが、そうすると、あの時 はわからなかったところも、ああなるほど、と思えたりして、それだけ自分が成長したのかなと確認ができたりするんです。過去を振り返り、現在の曲がったと ころを修正する、そういう軸のような作品だったのかもしれません」。

泣いても笑っても、これが最後となる『トリック劇場版 ラストステージ』。シリーズ最後の主題歌が、「トリック」最初のエンディングテーマである鬼束ちひろの「月光」という点もニクイ。特に、ラストシーンは、 万感の思いが込められた名シーンとなっていて、深い余韻を味わえること間違いなしだ。