ヒュー・ジャックマンも「ぐいぐい引き込まれた」 主演作『プリズナーズ』が書籍化(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140418-00000014-cine-movi
ヒュー・ジャックマンとジェイク・ギレンホール。このハリウッドきっての“いい男”2人が競演することで話題の映画『プリズナーズ』。昨年のトロント国際映画祭を始め、すでに各国で絶賛を浴びる本作が、このほど小説となり書籍化されることが明らかとなった。
【暴走する“パパ”を演じる、ヒュー・ジャックマン/大きい写真】
本作で描かれるのは、ある家族に突然訪れた“娘の失踪”という悲劇。手がかりはわずかしかなく、警察の捜査は錯綜する。そんな中、娘の父親(ヒュー・ジャックマン)は、証拠不十分で釈放された第1容疑者の証言から、ある男を犯人だと確信する。愛する我が子を自力で救い出すため、越えてはいけない一線を越えるのだった…。
近年では、小説や漫画を基に映画やドラマにと“映像化”されることはあれど、その逆となる“書籍化”は珍しい。しかも、映画の脚本を書き下ろした完全オリジナルのノベライズ本と、その気合いの入りっぷりも相当なものだ。
世界各国での上映の際に、ヒューやジェイクの好演はもちろんだが、ストーリーが魅力的と称賛を贈られてきた本作。その脚本を務めたのは、アーロン・グジコウスキ。本作で2009年にハリウッドの未製作の優秀脚本に与えられる「ブラックリスト賞」を受賞。そのほかにも今後、ジェフ・ブリッジス&ジュリアン・ムーアが出演するファンタジー活劇『Seventh Son』(原作)で共同脚本も担当している実力派だ。
彼が物語を生み出したきっかけは、ささやかな思いつきだったという。「最初に思いついたのは単なる心情だった。車の鍵や携帯電話など、どうってことのない物を置き忘れたときに感じるような気持ち。そこにあるはずの物に手を伸ばしたら、実はもうなかったというときに生じるちょっとしたパニックだ」と語るが、やがて子どもができると、その気持ちは変化した様子。「自分が父親になり、我が子に置き換えて以前と同じ感情を思い浮かべてみたら、まったく違う気持ちになった。その出来事が人間の心にどんな影響を与えるのか。父親にどんな変化をもたらし、普段なら絶対にしないような行動に走らせるのか」と、そんな発想が本作を傑作へと押し上げたのだ。
この脚本について、こんなコメントも届いている。
■ヒュー・ジャックマン
「この脚本のすばらしいところは、事件を取り巻く人々を詳細に描いてる点だ。胸が張り裂けるような思いを抱えた両親はもちろん捜査を担当する刑事や町の様子まで全て描かれている。誘拐事件を扱った物語はこれまでも人気ドラマなどで多く描かれている。でもこの作品では観客自身も当事者のように感情移入してしまう。ぐいぐい引き込まれるのさ」。
■ジェイク・ギレンホール
「この作品は、愛する者のためにどこまで行動するかという非常に厳しい問いかけを提示すると同時に、小さな町でこのような事件が起こった場合に生じるさまざまな人間関係に焦点を当てている。そこには、ある者たちからは解決の一部とみなされる一方で、別の者たちからは問題の一部だと思われる警官の視点も含まれている」。
キャストからも絶賛を受ける『プリズナーズ』。伏線が張り巡らされたミステリアスな物語を映画と小説、両方から楽しんでみては?
小説版「プリズナーズ」は4月24日より発売。
映画版『プリズナーズ』は5月3日(土)より新宿ピカデリー、丸の内ピカデリーほか全国にて公開。