はいはい、ワタクシ、胸躍らせ……ではなく、胸きゅんきゅん言わせながら見ておりまし た。こんな甘酸っぱい気持ちをよもや「スパイダーマン」で喚起させられるとは思わなか ったので、大満足でございますよ。サム・ライミ版とは全く違っているのがね、リブート の所以だなあと。なんで「500日のサマー」のマーク・ウェブ監督が起用されたのか、しみじみ理解いたしましたよ。

デイン・デハーンはレオ君に似ていますが、レオ君にはできない酷薄な悪役が似合います ねえ?。ナルシスティックなところがまたいいわ♪

それからポール・ジアマッティ! 最初あんまりにも安い悪役だったので、彼によく似ている誰か 別の人だと思ってましたわ。最後の方にもう一回でてきたので、あ、やっぱりジアマッテ ィだったのかと。うん、彼には似合ってたわよ、あれ。偉そうな顔してて、中身は薄っぺ らって役。

そういえば私は3D字幕で見たのですが、慣れてくるともはや2Dとの境目が曖昧になっ てしまうのですよね……。でも一応、アクションの迫力はそれなりのものがあったと思い ます。

ところでこの映画の中で私にとっての一番の驚きはカフカ博士でしたわ。見覚えあるなあと思いつつも最初は誰だか全くわからなかったのですが、彼の顔全体というより表情の作り方、特徴的な口の動きを脳内で再現してようやく思い至りました。「ロード・オブ・ザ・リング」でケレボルンやってたマートン・ソーカスじゃ~ん!!! どびっくり! ケレ様(マートン)ったらまあ、「ロード」では惜しみなく美貌を披露していたというのに、他の映画に出る時はなんでああなの? 
    いつもいつも御自分の美貌を台無しにするような変な役ばかり選ばれて……。今回、「リンカーン 秘密の書」よりは顔のメイクはマシかもしれないけれど、変さでいったらどっこいどっこいだわ。あのカフカ博士を見てたら、「ジョジョの不思議な冒険」が実写化された らシュトロハイムだって平気でできるだろうと思ってしまいましたよ。一体何をやりたいんだ、あの 人は。

そんな濃くて変な脇役達に囲まれると、主役のアンドリュー君のすがすがしさとさわやかさと可愛らしさが引き立って、大変瑞々しい青春映画に仕上がっておりました、「アメスパ2」。私はとっても楽しめましたよ♪