【トム・クルーズ日本縦断に密着】弾丸PRツアーの舞台裏!見えない場所でもやっぱり“スター”(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140628-00000000-cine-movi
疲れたかって? むしろ日本のファンから元気をもらったよ。今回のことは一生忘れない」――主演最新作『オール・ユー・ニード・イズ・キル』を引っさげ、20回目の来日を果たしたトム・クルーズは、わずか1日で日本3都市を訪問した弾丸PRツアーをこうふり返る。
<写真/お客がいなくともサービス満点、大阪~福岡~東京の弾丸ツアー(大サイズ)>
トムは6月26日(木)、本作を携えて大阪~福岡~東京を1日で訪問するという前代未聞の来日プロモーションを敢行した。映画は日本発の小説「All You Need Is Kill」(桜坂洋著)を実写化したSFアクション超大作。劇中でトム演じる主人公が「何度死んでも生まれ変わる、戦いのループに巻き込まれていく」という設定にちなみ、各都市間を飛行機で移動し“ループ”を完成させるという、トム本人が発案した一大プロジェクトだった。
今回はトムが各地で巻き起こした旋風はもちろん、その舞台裏を弾丸PRツアーに同行したライター目線でレポート。過酷ながらも、映画さながらの“まさかの展開”が盛りだくさんだった特別な1日の様子をお届けする。
弾丸PRツアー前日の6月25日(水)、関西国際空港に到着したトムは、出迎えたファン500人に対し、約50分のファンサービスを行った。そんなトムを追いかける形で、東京から関係者や宣伝チーム、われわれ取材陣が新幹線で大阪に向かったのは、翌日の早朝6時だった。新大阪駅からマイクロバスに乗り込み、この日最初のイベントが行われる道頓堀・とんぼりリバーウォークを目指した。
道頓堀川を挟んだ両サイドの歩道には、すでに3,000人ものファンが集結。午前9時台にも関わらず、すでに気温は30度に迫っていたが、ファンの熱気はそれを軽くしのいでいた。そして開始予定を20分ほど過ぎると、トムご一行を乗せた船が登場し、束の間の“道頓堀クルーズ”。トムは「マイド! オオキニ!」と船上から関西弁で挨拶し、約15分間のイベントで大阪のファンと交流を果たした。
さて、とにかくスケジュールが過密な今回の同行ツアー。道頓堀でのイベントが終わると、我々はすぐにマイクロバスに戻り、今度は関西国際空港へ。次なる目的地である福岡に向かうためだ。空港で待っていたのは、チャーター機で、手渡された搭乗券の氏名欄には「ALL YOU NEED IS KILL様」の文字が…。
驚いたことに、このチャーター機にはトム本人も乗り込み、我々と一緒に福岡に向かった! まあ、目的地は一緒だから当然か…などとボンヤリ思っていたのも束の間、本当にトムが乗り込んできたから、否応なしに興奮&緊張が走る。もちろん、取材陣サイドからトムに近づいたり、写真や動画の撮影もNG。それでも「いま乗っている飛行機に、トムも乗っているんだなあ」と考えると、何とも奇妙な気持ちになってきた。
すると、今度は関係者から「いまから、トムからみなさんにグリーティング(挨拶)がございます」の声。てっきり「今日はありがとう、どうぞよろしくね」程度の文字通りの挨拶かと思いきや、乗り込んだ20数名のプレス関係者一人一人と握手を交わし、さらにはこちらからの質問にも答えてくれるという驚きの展開。徐々にこちらに近づいてくるトム(&通訳の戸田奈津子さん&目を光らせるトムのパブリシスト)に緊張していると、ついにトム本人が目の前に!
一瞬、頭が真っ白になりつつ、固い握手を交わしながら「映画みたいに、人生をループできたら、また俳優を選びますか?」と質問すると、トムは「もちろんさ!」と即答し、「才能あふれる人々と映画を作ること以上に楽しいことなんてない。それに映画が完成すれば、こうして旅に出られるからね」と天職である俳優業の魅力を熱弁してくれた。
筆者がハリウッドスターに対面し、インタビュー取材するのは初めてではない。しかし、こんなシチュエーションは当然経験がなく、少なくとも日本国内でこんな機会は今後も無いはずだ…。
そうこうしているうちにチャーター機は福岡空港に到着。時刻は午後1時を過ぎ、「そろそろお腹空きましたね」なんて声も聞こえるなか、食事する間もなく、マイクロバスで次なるイベント会場であるJR博多シティ駅前広場を目指した(もちろんトムは、マイクロバスには乗らなかった)。
現場に到着して、まず驚いたのは集まったファンの多さ。その数、なんと7,000人! トムが福岡を訪れるのは今回が初めてとあって、やはり盛り上がり方がハンパではない。高さ約20メートルのバルコニーに、トムが登場するとまるで地響きのような歓声があがり、あちこちから「トム」コールが起こっていた。
そんな熱気に、トム本人も気持ちが抑えきれなくなったのか、なんと『ミッション:インポッシブル』ばりにバルコニーから身を乗り出し、ファンに手を振る瞬間も。これには地上で見守る我々も思わずヒヤリ…。最終的には大きな混乱もなく、福岡での初イベントも無事に終了した。ちなみにイベント終了直後に、雨が降り出すというトムの“持ってる感”を目の当たりにし、改めてそのスター性を実感した次第。
「トム、お昼ご飯食べたかな…」と余計な心配をしつつ、博多駅からマイクロバスに乗り込み、再び福岡空港へ。最後の目的地であるジャパンプレミア会場、東京・六本木ヒルズアリーナを目指し、チャーター機は羽田に向かった。すると着陸を前に、関係者から「トムの要望で、みなさんと記念写真を撮ることになりました」とまたまた驚きの展開が!!
その後、トム&我々が羽田から六本木ヒルズアリーナに到着した頃には、約1,500人のファンが集結(福岡に比べて少なく思えるが、会場のキャパ的にはほぼMAXだ)。午後7時半頃、今回の弾丸PRツアーを締めくくるジャパンプレミアがスタートし、トムがおなじみの激アツなファンサービスを終えたのが午後10時近くだった。
取材陣はここで解散。総移動距離は1,360キロを超え、朝から約16時間(!)という超濃厚な取材は、確かに体力的な消耗こそあったが、トムの日本愛を肌で感じる夢のような時間だったことも確か。やはり、愛する日本が生んだ小説の映画化に、トム本人も普段以上の熱い思いがあったのだろう。
最後になりましたが、今回の弾丸PRツアー成功に尽力されたすべての関係者の皆様にお礼を申し上げます。
『オール・ユー・ニード・イズ・キル』は7月4日(金)より新宿ピカデリーほか全国にて公開。
私がトム好きなのは、この果てしないサービス精神あってこそです。トムを誰も真似することが出来ないのも、この果てしないサービス精神ならではでしょうね……。いや、ほんと、トムの爪の垢を煎じて飲みたいですわ。