ドストエフスキー傑作をジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化「嗤う分身」公開(映画.com) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140715-00000009-eiga-movi


ロシアの文豪ドストエフスキーの原作「分身」を、ジェシー・アイゼンバーグ主演で映画化した「THE DOUBLE」が、邦題「嗤(わら)う分身」として11月8日の公開が決定、ポスター画像がお披露目された。

 もう一人の“自分”の出現によって全てを狂わされていく男の顛(てん)末を、ダークユーモアとロマンスをふんだんに効かせて描いた本作は、トロント、サンダンス映画祭に正式出品、昨年の第26回東京国際映画祭コンペ部門でもタイトル「ザ・ダブル/分身」として上映され、チケットは即完売となった。監督は、英国でコメディアン・俳優としても活躍し、今回長編2作目となるリチャード・アイオアディ。デビュー作「サブマリン」(第24回東京国際映画祭で上映)が各国で高く評価され、新世代の鬼才として高い注目を集めている。

 主演のアイゼンバーグは本作で初の一人二役に挑み、容姿は同じ、性格は正反対という難しい役どころを見事に演じ分けた。ヒロインはミア・ワシコウスカ、製作総指揮には名優マイケル・ケイン、共同脚本にはハーモニー・コリンの弟アビ・コリンらが名を連ねている。テリー・ギリアムやデビッド・リンチを彷彿(ほうふつ)とさせるレトロで奇妙なディストピア世界に、劇中歌として坂本九、ジャッキー吉川&ブルーコメッツという60年代昭和歌謡が挿入されシュールな世界観を展開する。

 内気で要領が悪く、存在感の薄いサイモンは、会社の上司にも同僚にもバカにされ、サエない毎日を送っている。コピー係のハナに恋をしているが、まともに話しかけることもできない。そんなある日、サイモンと全く同じ容姿を持つ新人ジェームズが入社してくる。容姿は同じでも2人の性格は正反対だった。サイモンは次第に要領がよくモテ男のジェームズのペースに翻ろうされ、思いもよらぬ事態へと飲み込まれていく。

 「嗤う分身」は11月8日からシネマライズほか全国公開。