『アナ雪』と意外な共通点?『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』大ヒットのワケ(cinemacafe.net) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20140912-00000013-cine-movi
8月公開作品として、全米オープニング興収新記録を叩き出した『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』。公開3週目には『アメイジング・スパイダーマン2』を抜き、サマームービーのトップにのぼりつめ、さらに公開5週目には『トランスフォーマー/ロストエイジ』や『X-MEN:フューチャー&パスト』など人気シリーズ最新作を抑えて、見事、2014年全米No.1ムービーに躍り出た。
【写真】女子に人気のロケット
いまや、世界中で“ガーディアンズ旋風”を巻き起こしている本作だが、実は同じディズニーの大ヒット作『アナと雪の女王』と意外な共通点があることが分かった。
まず、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』がこれまでのマーベル作品と大きく違う点は、観客の44%を女性が占めていること。そこまで女性の心を掴んだ理由のひとつには、主人公ピーター・クイルや、アライグマのロケットなど個性的なキャラクターたちから飛び出すセリフの数々がある。彼らの会話は、ふざけていながらもどこか真面目で、観る者の心の深くに潜り込んでくる。つまり、どこかで見たようなアドベンチャー一辺倒ではなく、共感できるドラマ的要素もふんだんに取り入れられているのだ。
そうしたこれまでにない物語が生まれたのは、マーベル初の女性脚本家ニコール・ペールマンの存在あってこそ。実はここが、あの『アナ雪』との共通点だ。
『アナ雪』の共同監督を務めたジェニファー・リーは、ディズニー初の女性監督。当初は脚本家として起用されたが、途中で共同監督に大抜擢された。彼女の演出が加わったことにより、アナとエルサという2人のヒロインをより等身大の女性として描くことに成功し、世界中から絶賛を浴びることとなった。
この女性パワーが大ヒットを導いているといっても過言ではない。マーベル初の女性脚本家ペールマンが、『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』をハラハラしながらも、クスクス笑えて、さらには涙を誘う物語に作り上げ、世界中の人々が共感する名セリフを生み出したのだ。
本作の名セリフをほんの少しだけ紹介すると…
「おまえを死なせたくなくて、何かが俺を突き動かした。なにか…信じられないくらいヒーローっぽいものが…」(ピーター・クイル)
「お前は誇り高き男だ。共に、戦おうじゃないか。たとえ、それで死んだとしても、最後には妻と娘に会えるしな」(ドラックス)
「これくらい、なんてことねえよ。大切な人を失っているのは、お前だけじゃねえ。そんなことで、他人の命まで巻き添えにすんな!」(ロケット)
「俺たちってさ… 似た者同士だろ? 負け犬だ。負け犬っていうのはつまり、いろいろ失ったっていうこと。だって、そうだろ? 俺たちみんな家もない、家族もない、普通の暮らしもできない。生きてるだけで、なくしてばっかりだ。でも、今日は違う。人生ってやつは、今日俺たちにチャンスをくれた。誰かのために“戦う”チャンスだ。だから、今度だけは、絶対に逃げ出さない。」(ピーター・クイル)
女性パワーから生まれた胸アツの名セリフが、銀河を舞台にしたアドベンチャーとドラマをいっそう盛り上げてくれる本作。映画を観ながら、あなたの好きなセリフを探してみて。
『ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー』は9月13日(土)より全国にて2D/3D/IMAXで公開。