リタ・ヴラタスキというのは「オール・ユー・ニード・イズ・キル」のヒロインで、主人公のケイジを殺して殺して殺しまくる役なんですが、演じているエミリー・ブラントは元々ホントに細くて華奢な人なんですよね。
「プラダを着た悪魔」の頃からかぼそ~いウエストが売りで、その特徴を生かしてビクトリア朝などの女性がコルセットで腰を締め付けていた時代の衣装を見事に着こなしては映画に出演しております。
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そのカトンボのような彼女が、「オール・ユー・ニード・イズ・キル」では機動ジャケットを身につけた最強の女兵士なわけですからね、大丈夫か、折れちゃうんじゃないかと、見る前はそりゃ心配したものです。
- SP:写真「オール・ユー・ニード・イズ・キル」エミリー・ブラント/出演者不明
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でもいざ本編を見てみると、さすが名女優、トム・クルーズ演じるケイジを鍛え上げる立派な女戦士に見えたのにはすっかり感心してしまいました。
何故そう見えるかというと、ケイジがリタの実物に会いに行くシーンがあるんですが、そこで彼女がやってるトレーニングが、とにかくなんかスゴイんですよ。
最初は遠目なのでエミリー本人かどうかは分からないんですが、なんと二本の腕だけで自分の体を支えてるんですね。腕立て伏せの姿勢から頭あげたまま両脚も腰も腹も宙に浮かした姿勢。もう、ビックリでございます。
映画館で見た時は、そういう風な形でエミリーそっくりにつくった人形が置いてあるのかとも思ったんですが、ブルーレイで見ると人形じゃない証拠にちゃんと動いてました。しかも、床と平行になってた両脚を、さらに上に持ち上げるというさらにすごいことやってたんですよ。どっひゃーですわ。
その後エミリー本人の顔がはっきり分かるシーンになると、足先は地面についているんです。腕立て伏せの「伏せ」に入る前に体を支えている状態。この形は「前支え」というらしく、原作の小説やシネコンに置いてあったコミックではケイジが懲罰として長時間やらされていました。
映画を見に行った時はまだその「前支え」が新鮮だったもので、エミリー演じるリタもそういうトレーニングで不屈の精神を養ってるのかと思ったんですよ。原作ではリタも「前支え」をしますので。
ところが今回ブルーレイを見てて「あっ、ちゃうわ~」と気づいてしまいました。
あのリタがケイジに会ってから起き上がるまでの一連の動き、あれ、ヨガだったんです。だって同じ事私も週に3回ぐらいやってるもんね。
「前支え」は要するに「プランク」のポーズなんですね。その後「チャトランガ」から「アップドッグ」まで、太陽礼拝で行う流れこそ、あのシーンでリタがやってたことだったんです。
な~んだ、ヨガか、と侮る事なかれ!
「プランク」イコール「前支え」です。確実に肩と二の腕には筋肉がつきます。かくいう私もいつの間にやら肩腕ムキムキです。左腕にまで力こぶができます。ヨガのあとに蛋白質食べてるとあっという間です(私はやたら刺身が食べたくなります。最近は経済状況をかんがみてもっぱら竹輪を食べてますが)。
そっか~、あの鍛えているのに美しいエミリーの体って、ヨガがベースだったんだ~、としみじみ思いましたね。あれはエミリー本人が熟練して行っていたポーズですから。ヨガも慣れないと綺麗なポーズにはならないんです。
というわけで、ますますヨガに邁進することを心に決めた「オール・ユー・ニード・イズ・キル」ブルーレイ鑑賞でした。目指せエミリーの細い腰!(←先は長い)