オスカー俳優マシュー・マコノヒー、新作『インターステラー』で難役に挑む!(ぴあ映画生活) - Y!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20141119-00000010-piaeiga-movi


オスカー俳優マシュー・マコノヒーがクリストファー・ノーラン監督の最新作『インターステラー』で主演を務める。出演作が次々に話題を集め、次回作が待たれるマコノヒーはなぜ、数多くのオファーの中から本作を選んだのだろうか?

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本作でマコノヒーが演じるのは、かつてNASAで働くも、現在は妻を失い、子どもと暮らしながら農業をしている男クーパーで、彼は「まず第一に“彼の一番落ち着く場所、彼の夢は、飛ぶことだ”というところからスタートした」という。「彼の家はコクピットなんだ。でも彼は妻を失ったことで、家にとどまって、二人の子供の父親としての責任を全うしないといけなくなる。それはつまり地上にとどまるという意味で、彼は農夫やエンジニアとなって暮らしている。でも彼自身は、自分が宇宙に出ていって、勇気を持って未知のものを見つけたり、探求したり、発掘したりする人間だというのが分かっている。だから彼は、自分がこの世界でうまくいかなかったことを恨んでいるんだ。なぜなら自分の夢を実現出来ないでいるからね。そしたら、その夢がまた目の前にやってきたんだ」。

地球はその寿命が尽きかけており、人類は最後の希望をクーパーをはじめとするクルーに託すが、それはクーパーと愛する子どもたちの別離を意味する。娘は泣いて父に行くなと告げるが、クーパーは「戻ってくる」とだけ約束して宇宙へと旅立つ。「彼女への約束は、常に僕の心の中にあるんだ。どんなにクーパーが遠くに行こうともね。それは常にそこにあるんだよ。すべてのシーンで、その約束がほんの少し感じられるようにしないといけなかった。そのこと(娘への想い)は、必ずしも口に出す必要のないものだけど、そのことがどうクーパーを行動させるか決めるし、どのぐらい早く彼が決断するかといったことを左右する。そのことが彼に切迫感をもたらしたり、彼の判断に影響を与えたり、彼自身をリラックスさせたりする。ネタバレはしたくないけど、そのことがこのキャラクターの反応や行動に影響をもたらすんだ」。

本作は壮大な宇宙旅行と、そこでクーパーたちが経験する想像を絶する出来事を描いているが、その根底にはつねに自身と娘との関係が描かれる。次々に登場するスペクタクルシーンを演じながら、その細部に“愛する娘への想い”を織り込むことはやさしいことではない。しかし、マコノヒーは「最初はどう演じていいか分からない役を選びたい」と語る。「僕はいいストーリーをやりたい。よくないストーリーに出てくるとても面白いキャラクターをやることに興味はない。それと舵を取る人、監督がこのストーリーがなにかをわかっていて、それを映画の中で描く能力があるというのを確認したいと感じている。最初はどう演じていいか分からない役を選びたいんだ。そういったものは僕を不安にするけど、それをどう演じるかを探るのが待ちきれないんだ」。

『ペーパーボーイ 真夏の引力』『ダラス・バイヤーズ・クラブ』など近年のマコノヒーはあえてスター俳優が選ばない“難役”ばかりを選んできた。“誰も歩んでいない道”を進み続けるマコノヒーの姿は、未知の惑星へと旅立っていくクーパーの姿とどこか重なる部分があるのではないだろうか。

『インターステラー』
11月22日(土) 新宿ピカデリーほか全国ロードショー