「花嫁のれん」とは加賀・能登の庶民生活の風習の中に生まれた独自ののれんで、花嫁が嫁入りの時に持参するもの。それを花婿の家の仏間の入口に掛けます。結婚式当日に両家が挨拶を交わした後、花嫁がのれんをくぐり先祖のご仏前に座ってお参りをしてから結婚式が始まります。


「花嫁のれん」をくぐるということは、婚家のご先祖も含めた全員に嫁と認められて家族の一員になる……ということなのですね。この風習が生まれた幕末から明治時代初期のころという時代を考えると、女性は花嫁のれんをくぐって嫁として認められて、初めて一人前扱いされる……みたいな感じだったのでしょうか。まさに文字通りの「通過」儀礼ですね♪


ところでその「花嫁のれん」をタイトルにしたテレビシリーズがあって、しかももう第4シリーズを迎えるというじゃないですか!


古都、金沢の老舗旅館を舞台にした「おもてなし」の教育番組決定版。しかも「おもてなし」の全てを伝えてくれる先生役が野際陽子さんというのですから、これは見なけりゃなりますまい?


運良く制作発表会に当選したので、早速駆けつけて参りましたよ!


こちら主演の野際陽子さん、今シーズンから登場でこれが昼ドラデビューとなる矢田亜希子さん、野際さんとダブルヒロインを務める羽田美智子さん。

う~ん、皆様お美しい!


といっても私たちは制作発表の間はず~っと遠目で見るばかりで、集合写真撮影の段になって初めてお近くに寄れたのですが……

お三方は私たち全員がびしっと並んだあとに登場して真ん中に立つだけなので、最初は横顔、次に後ろ姿しか見ることができなかったのですよ。


ところがその後ろ姿が皆様とても美しいんですね! さすが女優さん。襟足のなんともあでやかで色っぽいこと! うなじのお肌もツヤツヤで、シワ一つないんですよ、全員。一体どんなお手入れしてるんだ?! 後ろ姿を拝見してるだけなのに、あちこちから嘆息がきこえてきたものです。


撮影が終わって緊張がとけたのか、誰かが退席するお三方に握手をお願いしたんですね。そうしたらこれまたビックリしたことにお三方とも快く応じて下さって! ほんとにお三人ともニコニコして嬉しそうに握手してくださるんです。


女優さんによっては、こちら側を見向きもせずにさっさと退出して声をかけるスキさえ与えない人もいますからね。本人は忙しく仕事してプロ意識に徹してるつもりなんでしょうけれど、残された側は「なんだ、ありゃ」と思います。悪いけど、好感度は急降下ですよ。


でも「花嫁のれん」のお三方は違いました!

御自分達が演じながら、しっかりと「おもてなしの心」というのを身につけていらっしゃるんだなあと感じましたよ。


良き思い出は心の宝――

心の宝を作っていただくことこそ、

おもてなしの心――


だそうですが、この日私たちは「花嫁のれん」3ヒロイン全員に「良き思い出」を作って頂き、「心の宝」を得たのです。お三人が惜しみなくふりまいていたのはまさに「おもてなしの心」……嬉しいじゃないですか!


私も憧れだった野際陽子さんに握手して頂いたのですが、その時きちんとこちらを見て、目を合わせて下さったのですよ。去年、レッド・カーペットでアカデミー女優のサンドラ・ブロックにサインを頂いた時、彼女もしっかり目を合わせてくれたものので、さすが『大女優』と呼ばれる人達は同じなんだなと思いました。野際さんもオスカー女優クラスってことですね♪



この日、制作発表会のあとで「花嫁のれん」のこれまでのダイジェストと第4シリーズの第一話、その後波乱含みの予告編を見せて頂いたのですが、続きが気になって早く来年の1月5日にならないかと思っちゃいました。


ホントに野際さんは、役の上ではダメ息子を育てる名手だわ。どうして自分にも他人にも厳しいのに、息子にだけは甘いんだか……その溺愛ぶりがまたおかしいんですけど。そしてそのダメ息子と結婚した羽田さんは、どれだけ心が広いんだと。心が広すぎるとダメンズウォーカーになるのかと、新たな発見がありましたね。


そして矢田さん。御本人を間近で見ると、超絶可愛いんですよ! なるほどな、とキャスティングの方に脱帽しました。だってこれだけ可愛い人だったら、テレビの中でどんなトンチンカンで粗雑な行動をとろうと、視聴者許しちゃいますもん。笑顔にひきこまれるって、こういうことなのかと実感いたしました。


というわけで第4シリーズから見ても充分楽しめる「花嫁のれん」。来年1月5日からの開始です。昼ドラですのでお忙しい方は録画しておいて、夜ゆっくりご覧下さい。でもゴハン時にこれをかけたら、テレビ見ながら箸がとまっちゃうかも……。




昼ドラ【花嫁のれん】公式サイト
http://tokai-tv.com/hanayome4/