真田広之、イアン・マッケランとベルリン映画祭に出席(映画.com) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150210-00000019-eiga-movi
現在開催中のベルリン国際映画祭は、中盤にさしかかり、話題作をたずさえたスターたちが続々と訪れている。アントン・コービンがジェームズ・ディーンを描いた「Life」に出演したロバート・パティンソンとデイン・デハーン、ビル・コンドンがシャーロック・ホームズの最晩年を描いた「Mr. Holmes」(原題、2016年公開)のイアン・マッケランと共演の真田広之ら、テレンス・マリックの新作「Knight of Cups」に出演したクリスチャン・ベールとナタリー・ポートマン、さらにビーチ・ボーイズのブライアン・ウィルソンの半生を描いたフィクション、「Love & Mercy」の公式上映に姿を表し、割れんばかりの喝采を浴びたウィルソン本人と主演のポール・ダノら豪華な面々が結集した。
もっとも、マリック監督はカンヌのとき同様に、今回もベルリンに来ているにもかかわらず映画祭会場にはまったく姿を見せず、映画を語るのはすべてキャストにお任せといった状態。ポートマンはわずか4日間の出演だったものの、エグゼクティブ・プロデューサーを務めた「The Seventh Fire」がベルリナーレ・スペシャル部門で披露されることもあって、ベルリンに駆けつけた。「Knight of Cups」はベール演じる脚本家が、兄弟の死のトラウマや父との確執から成長できないまま女性遍歴を繰り返す、いわば自分探しの旅を描く。ハリウッドセレブのパ―ティやストリップクラブなど、マリック作品には意外なシーンも登場し、女性のヌードも少なくないことが賛否を呼んだ。
「Mr. Holmes」は、今は引退してノスタルジックな思い出に浸るホームズを、マッケランが円熟の演技でみせる。以前からマッケランのファンだったという真田は記者会見で、「彼と共演できたことはまさに夢が実現したようなもの。とても寛大で温かい人柄にも感動しました」と語った。
無精髭に寝起きのようなヘアスタイルで記者会見に現れたパティンソンは、共演のデハーンやコービン監督と和気あいあいの様子だった。新作「Life」は1955年、ジェームズ・ディーン(デハーン)がブレイクする直前に、彼の写真を撮ったLife誌のカメラマン、デニス・ストック(パティンソン)とディーンの友情を描いた物語。デハーンにとっては相当のプレッシャーを伴う難役であったはずだが、物まねに陥らずにディーンの反逆精神と繊細さをうまく体現し、好評価を得た。自身もカメラマンであるコービンの凝った映像とともに、当時のハリウッドのきらびやかな雰囲気とは対照的なディーンの内なる葛藤が描かれている。(佐藤久理子)