ジブリ米林監督、次回作は『マーニー』とは真逆の作品に(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150307-00000036-flix-movi


7日、三鷹の森ジブリ美術館が厳選する世界のアニメーションを上映してきたイベント「アニメーション古今東西」が三鷹市芸術文化センターで行われ、スタジオジブリの米林宏昌監督が登壇。『思い出のマーニー』に続く新作の構想を明かした。次回作については西村義明プロデューサーと話しているという。

映画『思い出のマーニー』場面写真

 「また作りたいなとは思っていて、アイデアも一つ持っていて、考え始めたところです」と切り出した米林監督は、「今の段階ではあまり話せないんですけれども、『マーニー』とは真逆のものを」とコメント。


 『思い出のマーニー』は孤独な少女・杏奈が謎めいた金髪の少女・マーニーと出会い、ひと夏を過ごすうちに少しずつ変わっていくさまを丁寧につづった感動作で、米林監督は、主人公が何を見て何を思うかという部分を丹念に描いたジョーン・G・ロビンソンの同名児童書を見事にアニメーション化しているが、最初にこの話を受けたときは、鈴木敏夫プロデューサーに「僕はアニメーターですから、もっと動く作品をやった方がいいんじゃないか」と言ったぐらいだそう。

 米林監督は「『マーニー』は“静”の作品で、それはそれでやりがいを味わえたのですが、『(崖の上の)ポニョ』といった(動きのある)作品はすごく好きで、アニメーターとしてはそっちで頑張ってきたものですから、そういうのもやりたいなと思っています」と意図を説明。公開予定日については、監督第1作『借りぐらしのアリエッティ』から第2作『マーニー』まで4年の間隔が空いたことに触れ、「4年もたつと人は忘れるんですよね。誰だっけあの人、みたいな感じで(笑)。だからなるべく、(『かぐや姫の物語』の製作に8年かけた)高畑(勲)さんみたいにはならないように考えたいと思います」と早めにしたいと笑顔を見せた。(編集部・市川遥)

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