来夏に12年ぶりに日本版が公開される特撮映画「ゴジラ」の総監督を庵野秀明氏(54)、監督を樋口真嗣氏(49)が務めることが31日、製作の東宝から発表された。

 庵野氏は人気アニメ「エヴァンゲリオン」シリーズの生みの親として知られる。樋口氏は今夏公開の話題作「進撃の巨人」2部作の監督も務めている。

 「エヴァ」をはじめ多くの作品で仕事をともにしてきた2人は、30年来の盟友。脚本も担当する庵野氏は「エヴァ-」最新作の製作を理由に一度は固辞したというが、「今しかできない、今だからできる、新たな一度きりの挑戦と思い引き受けた」。特撮やCGの専門家でもある樋口氏は、「この機会が巡ってきた運命に感謝しつつ、最高で最悪の悪夢を皆さまにお届けします」と意気込んでいる。

 東宝は「怪獣映画、ゴジラ映画に対する造詣の深さ、深い愛情。12年ぶりの“ジャパンゴジラ”にこれほどふさわしいお二人はいない」と期待を寄せている。

 同作は今秋から撮影に入る。また、最新作ゴジラの“足形”も初公開された。体長は史上最大といわれたハリウッド版「GODZILLA」(昨年公開)の108メートルを上回る予定といい、鬼才2人の手でどう描かれるのか注目だ。