20年目突入のテレ東『午後のロードショー』、独自路線を貫く番組編成のこだわり(クランクイン!) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150405-00036162-crankinn-movi
特集「6月の木曜日は“巨大生物”!!」あるいは「10月の木曜日は“筋肉”!!」、さらには「今月のセガール!!」と、一瞬頭に浮かぶ「?」を即座に振り切るパワーでもって、遂に今春20年目に突入するテレビ東京『午後のロードショー』(通称:午後ロー)。その独自過ぎるがゆえ気になってしょうがない番組編成のこだわりと秘密を、テレビ東京編成局『午後のロードショー』の夏目健太郎に直撃してみた。
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「観るのはやっぱり高齢の男性が中心になるので、ラインナップしている作品はそういう方たちが肩が凝らずに見られるもの、カラッとした後味というか、体に負担なく楽しめる作品が中心になります」と、夏目プロデューサーは語る。
最近反響があったのは『フライング・ジョーズ』『シャーク・ナイト』『ジョーズ3』『ジョーズ4/復讐篇』『シャークネード サメ台風』が並んだ昨年7月の「木曜日は“サメ”!!」特集。この木曜テーマ特集は2012年4月からスタートしており、他にも“悪女”“パニック”“恐怖の瞬間”と、「どーしてその括り!?」とツッコまずにいられないテーマ設定で、しかし『午後のロードショー』を特徴づけるラインナップとなっている。
「月~水で組めるなら週の特集を組むようにしていて、あと30年ぐらい続いた『木曜洋画劇場』と『午後のロードショー』はラインナップがイメージ的に似ているので、視聴者もそれを意識している方が多いかな、“木曜日は○○”ってした方が馴染むかなと思って、この括りを始めました」。
だが、最近でこそコアなファンに「今月は何で来るんだ」と期待・注目を集める木曜のテーマ特集だが、開始当初は思ったように数字を伸ばせず、試行錯誤の末、現在の特異なスタイルを確立させたのだという。
「最初はオーソドックスに俳優さんとか刑事(デカ)で括っていたんですけど、あまり見ている方の興味を引かなかったみたいで(苦笑)。そういう意味で、やっぱり見ている方が何か期待できるものがないとダメなのかなと思って、それこそサメだったり『エイリアンVSプレデター』みたいな異種格闘技系の“対決”ものを組んだり」と、当時を振り返る。
「数字がよくなってきたのはパニック系を適当な間隔で入れるようになって、割とみなさん地球が凍ったり隕石が降ってくるみたいなものがお好きなようで(笑)。動物に関しても、何かが襲ってくるっていうのは考えようによってはパニックものですよね。恐竜特集や巨大生物も、それに類するものになっていると思います」。
だが、そうしたパニック系もしくは巨大生物系の作品というのは映画界において希少ジャンルであり、そうそう溢れているものではない。絶対数の少なさから数を揃えるのに苦労したと夏目プロデューサーは話すが、『午後のロードショー』のカラーが知れ渡るにつれ、逆に販売会社から売り込みがあったりで購入先が広がり、そういったカラーの映画を集めやすくなったという。
「多くの人が楽しんでもらえる映画っていうのは意識しないといけないなと思ってます。肩が凝らないで見られて“なんか面白かったな”っていうもの、あるいは“何だこれ!?”っていうツッコミが楽しめたり。3月に結構頑張って集めたワニ特集をやっちゃったんですけど、次はヘビ系の特集をもうじきやると思います(笑)」。
4月からは月~木に加え、新たに同時間帯での『午後のロードショー:金曜版』もスタート。世界のまだ見ぬ名作(迷作?)たちとの出会いをくれる平日昼のワンダーランド、『午後のロードショー』を心して見るべし!(取材・文:しべ超二)
3月はお世話になりました♪