『マッドマックス』虐げられた女たち!五人の女優が演じる「ワイブス」公開!(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150527-00000005-flix-movi


伝説的アクションシリーズ30年ぶりの最新作『マッドマックス 怒りのデス・ロード』から、荒廃した砂漠を恐怖で支配するイモータン・ジョーによって所有され、自由のために逃亡を図る五人の女たち「ワイブス」のビジュアルが公開された。

荒野を逃げる女たち!『マッドマックス 怒りのデス・ロード』ワイブスフォトギャラリー

 同作は、資源が枯渇した近未来で妻子を暴走族に殺され、壮絶な復讐(ふくしゅう)を果たした孤独な男マックスの伝説を描いた大ヒットアクションシリーズ第4弾。前3作で主演を務めたメル・ギブソンから、トム・ハーディがマックス役を受け継ぎ、シリーズの生みの親であるジョージ・ミラー監督が再びメガホンを取った。

 ワイブスはそんな本作のカギとなる存在。ジョーの妻として男たちに虐げられていたが、ジョーの配下でありながら反旗を翻した女戦士フュリオサ(シャーリーズ・セロン)と共に、彼女が目指す“緑の地”に向けた逃亡劇に参加する。ミラー監督は、妻たちについて「古典的な“マクガフィン”、それをきっかけに話が展開する仕掛けであり、誰もが追いかける対象だ」と語る。

 ラストまでノンストップのチェイスが展開する本作において、観客が見分けられることも重要だったといい、リーダー的存在のスプレンディド・アングラード(ロージー・ハンティントン=ホワイトリー)、彼女の右腕で優しいケイパブル(ライリー・キーオ)、タフで知識が豊富なトースト・ザ・ノウイング(ゾーイ・クラヴィッツ)、か弱いチード・ザ・フラジール(コートニー・イートン)、道化役のザ・ダグ(アビー・リー)の個性的な五人のキャラクターが創造された。

 撮影前、彼女たちは脚本のニコ・ラソウリスとキャラクターを練り、3週間にわたるリハーサルと衣装合わせを敢行。アフリカのコンゴでレイプ問題に苦しむ女性たちのために活動したこともあるフェミニストの劇作家イヴ・エンスラーさんと過ごすなど、徹底した役づくりを行った。

 そんな彼女たちを力強く引っ張る存在が女戦士フィリオサだ。ミラー監督は「フュリオサは、マックスのように人生に絶望しきってはいない」とコメント。「疲れきってはいるが、まだ荒野の向こう側へ逃げる最後のチャンスに賭けてみようとする。それは自分のためだけではなく、まだ最後のチャンスに希望を捨てていない若い女性たちのためでもあるんだ。自分の人生に何か意味を見つけるために、彼女たちを緑の地へ連れて行こうとする」と証言しており、伝説の男だけでなく、力強い女たちの戦いも見どころになることを期待させる。(編集部・入倉功一)

映画『マッドマックス 怒りのデス・ロード』は6月20日より全国公開