シリーズの父、スピルバーグ「ジュラシック・ワールド」で念願達成!コメント独占入手(映画.com) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150710-00000016-eiga-movi


「ジュラシック・パーク」シリーズ全4作に携わり、ヒットの立役者となったスティーブン・スピルバーグ監督が、シリーズ第3作「ジュラシック・パークIII」(2001)に続いて製作総指揮を務めた最新作「ジュラシック・ワールド」への思いを語ったコメントを、映画.comが独占入手した。

 マイケル・クライトンの小説を、最新技術を駆使して実写化した第1作「ジュラシック・パーク」(93)は、リアルな恐竜の姿が世界中で話題を呼び、当時の映画界に革命を起こした。メガホンをとったスピルバーグ監督自身は、「私はただ物語を語ろうとしているだけだ。その物語がうまく伝わったかどうかを判断するのは、自分以外の人間だよ」と、あくまでストーリーの面白さが最重要だとする姿勢を崩さない。その上で、「技術的な面でいうと、あの作品が映画業界全体にとっての基準点となったのは確かだね。コンピューターのデジタル技術によって生み出されたキャラクターが完全に本物のように見える。どんな照明や背景でも全く違和感がない。しかも、雨に濡れているティラノサウルスのデジタル映像まで生み出したんだ」と、当時のCG技術を余すところなくつぎ込んだ第1作のできばえを振り返る。

 数多くのヒット作を生み出してきたスピルバーグ監督にとっても本作における思いは特別だったようで、「道で偶然会った知らない人に『シリーズの新作はいつ公開ですか?』とよく聞かれたよ。そういうことが積み重なって、本作のことを考え始めたんだ」と、約14年ぶりのシリーズ最新作に着手した当時を述懐。最新作の意義について、スピルバーグ監督は「『ジュラシック・ワールド』は、“ジュラシック・パーク”というテーマパークが実現化された姿を描いた作品だと言える」と、過去作では描けなかった、恐竜テーマパークがオープンした様子を描けた喜びを語る。「DNAから恐竜を復元するという奇跡をテーマとしたパークを、本作の中で実現させたかった。それは、創設者であるジョン・ハモンド(映画ではリチャード・アッテンボローが演じた)の夢に投影された原作者クライトンの夢そのものなんだ。観客の夢の実現にもなるといいね」と締めくくった。

 事故により閉鎖された恐竜テーマパーク“ジュラシック・パーク”の後釜として人気を博す“ジュラシック・ワールド”を舞台に、遺伝子操作によって生み出された高い知能を持つ新種の恐竜、インドミナス・レックスがパークから脱走し、来場者を恐怖に陥れるさまを描く。8月5日から全国公開。