【シネマ羅針盤】なぜトム・クルーズは特別なのか? 来日PRで広告換算5億円(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150807-00000020-cine-movi


主演最新作『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』を引っさげ、21回目のPR来日を果たしたトム・クルーズ。羽田空港でのファンサービスをはじめ、来日会見、歌舞伎町でのジャパンプレミアなど、連日のように、テレビやネットでトムの動向が報道された。

【写真】公開を迎えた『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』

配給会社の発表によると、テレビでの露出は140分以上あり、これだけで広告費に換算すると約5億円になるのだとか。加えてネット上には、約3,000もの記事が配信されたというから、「トム来日」のニュースバリューの高さは健在。特に今回は、名刺代わりとも言える人気シリーズの最新作とあって、さらに盛り上がった。現在53歳。なぜトム・クルーズは特別なのか? その答えが『ミッション:インポッシブル/ローグ・ネイション』にある。

「体を張る」ことへの強いこだわりと飽くなきチャレンジ精神を注いだシーンの数々を目撃し、体感できるのは、トムの主演作を見る大きな喜びだ。どんなド派手なアクションにも「どうせCGでしょ?」と食傷してしまう現代において、上空1500メートルで軍用機にぶら下がり、6分間も潜水するトムの姿は、思わず「ありがたい!」と拝みたくなる。本作の世界的な大ヒットからも、映画ファンが生身のアクションに飢えていたことが見て取れる。

すでにシリーズ最高傑作の声も上がるが、確かに納得の完成度である。来日会見でトムは「アクションシーンはどれも初挑戦のものばかり。これまでの学びを積み重ねて実現させたんだ」と語っていたが、それに加えてスタイリッシュで粋な笑いの要素もふんだんに盛り込まれ、20年近い歴史を誇るシリーズの貫録を見せつけている。メガホンをとるクリストファー・マッカリー監督は、トムとの相性も良いらしく、今後のコラボにも期待したい。

それにしても今回で21回目。いまや映画業界の年中行事であるトムの来日が、毎回大きな注目を浴びるのは驚異的だ。関係者の尽力があってこそだが、映画同様、さまざまな形で「体を張る」プロモーションをこなすトムの頑張りには、いつも心を打たれる。さわやかな笑顔、徹底したサービス精神、そして隣にはいつも戸田奈津子さん…。そんな「どんなときでもトムはトム」という日本ならではの風景もまた、ファンにとっては乙なものだ。



全部自分自身でやる身体を張ったアクションってさ、すでにジャッキー・チェンが前世紀からやってたこどたよね。ジャッキーはそれで売ったわけだけど、すでに売れてたトムがそれをやるようになったというのはスゴいことだと思う。二人とも映画にかける愛がとても深いから、きっと似たもの同士なんだよね。