“真実”が毎週明かされる!『黄金のアデーレ』ほか実話に基づく映画続々公開(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20151111-00000012-cine-movi #Yahooニュース


あちこちで紅葉が始まり、秋も深まってきている中、11~12月は毎週のように実話に基づく映画が公開される。現在も興行収入ランキングTOP10には、先週末に公開された2作がランクイン。1996年の世界最高峰エベレストを舞台に、登山家たちの生き残りを賭けた闘いに挑む姿を圧倒的な3D映像でとらえた『エベレスト3D』と、ジョージ・クルーニーが製作・監督なども務め、第二次世界大戦下で“美術品救出”プロジェクトに挑む男たちを描いた『ミケランジェロ・プロジェクト』だ。

【画像】『FOUJITA』主演を務めるオダギリジョー

さらに、今週11月14日(土)には、オダギリジョーを主演に迎え、1920年代よりフランスを中心に活躍した日本人画家・藤田嗣治の半生を描いた『FOUJITA』が公開。翌11月21日(土)には、平和を願い、新種の桜作りに半生を捧げた農業家・高岡正明氏の生涯を、笹野高史主演で描いた『陽光桜-YOKO THE CHERRY BLOSSOM-』が公開される。まさに毎週、何らかの“真実”が明かされていく実話ベースの映画に迫った。

まず、『ミケランジェロ・プロジェクト』とも関連するのが、11月27日(金)に公開されるクリムトの名画をめぐる実話を描いた『黄金のアデーレ 名画の帰還』。舞台は、1998年。82歳の女性(ヘレン・ミレン)が、第二次世界大戦下でナチスに奪われたクリムトが描いた伯母の肖像画返還を求めた真実の物語。彼女は、あの略奪から30年あまり、大切な家族を取り戻すべく母国オーストリアを訴えたのだ。実際にこの女性とともに裁判に立ち向かった弁護士のランディ・シェーンベルク本人は、映画を観て「本当に僕らが経験したものが描かれた作品だった。だからすごく満足しているよ」と太鼓判を押す。

主人公となるマリアが若きころ、ユダヤ人迫害が高まる中、医者の診断を受けるフリをして逃亡する場面や、最高裁の裁判が終わった後にある記者から「僕は記者として35年仕事してきたけど、君たちが勝つチャンスはまるでない」と言われたことなど、「内容があまりに劇的だから、本当にこんなこと起こったのだろうか? と思う人がいるかもしれないけど、でも、本当に起きたんだ」と明かしている。本作完成前に、マリア本人は残念ながら他界してしまったが、劇中には確実にマリアの驚くべき人生が収められており、クリムトの名画と1人の女性が辿った数奇な運命が描かれている。

さらに、12月に入ると、「モードの帝王」と呼ばれたイヴ・サンローランの絶頂期の光と影を描いた『サンローラン』(12月4日公開)、また、第二次世界大戦下で多くのユダヤ難民の命を救い「日本のシンドラー」と呼ばれた杉原千畝の半生を描いた『杉原千畝 スギハラチウネ』(12月5日公開)、デイン・デハーンが“永遠の青春スター”ジェームズ・ディーンを、ロバート・パティンソンが彼の死の直前を切り取った写真家を演じた『ディーン、君がいた瞬間(とき)』(12月19日公開)、がんでこの世を去った母と5歳の娘と夫、その家族の日々をつづったブログを基にしたエッセイを広末涼子主演で映画化した『はなちゃんのみそ汁』(12月19日公開)、伝説の天才チェスプレイヤー、ボビー・フィッシャーの半生を映画化した伝記ドラマ『完全なるチェックメイト』(12月25日公開)と、今年いっぱいは実話映画が目白押し!

初めて明かされる衝撃の真実の物語を、スクリーンで体感してみて。