世界の歌姫から最旬女優まで!『マネー・ショート』に華麗なるカメオ出演続々(cinemacafe.net) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160302-00000020-cine-movi #Yahooニュース
クリスチャン・ベイル、スティーブ・カレル、ライアン・ゴズリングに加え、ブラッド・ピットが製作と出演を務めた『マネー・ショート 華麗なる大逆転』。日本時間2月29日に発表となったアカデミー賞で「脚色賞」を獲得した本作は、あのリーマンショックの裏側を描いた驚愕の実話エンターテインメント。このほど、日本でも人気の世界的歌姫や注目の若手女優、有名作家でシェフのあの人まで、超豪華セレブが本作にカメオ出演、金融業界の小難しい用語や仕組みを“観客に向けて”わかりやすく解説していることが分かった。
【画像】『マネー・ショート 華麗なる大逆転』ポスタービジュアル
ブラッド・ピットが、映画『マネーボール』に続いてプロデューサーを務め、ブラックな笑いが持ち味のアダム・マッケイ監督が、経済破綻の裏側で起きた真実にたっぷりのユーモアを掛け合わせて描いた本作。2005年、好景気に湧くアメリカで、住宅バブルに隠された危険な“時限爆弾”に気づいた型破りな金融マンたちの、最高にエキサイティングな“大逆転”を描き出していく。
まずは、シャンパンを片手に泡風呂入浴中のセクシー女性が登場し、当時の住宅ローンについて色気ムンムンで解説する。誰かと思えば、実在の株式ブローカー、ジョーダン・ベルフォートの回想録をレオナルド・ディカプリオ主演で映画化した『ウルフ・オブ・ウォールストリート』のマーゴット・ロビーだ! 今年はDCコミックスの映画化『スーサイド・スクワッド』が控えており、アカデミー賞では“ジョーカー”役ジャレッド・レトともにプレゼンターとして登場したネクストブレイク女優の1人だ。
また、あるシーンでは、世界的人気を誇る作家でシェフのアンソニー・ボーデインが登場し、危険な金融資産を食べ残しの魚になぞらえながら、コミカルにテンポよく説明する。マッケイ監督はボーデインの起用理由について、「僕は彼の著書である『キッチン・コンフィデンシャル』を読んで彼の起用を決めたんだ。彼はシーフードシチューを注文するべきではないと読者に伝えているんだ」と言う。「なぜなら、シェフは、そこには売り物にならないものを詰め込むからとね。そこで、なんてこった、これは責務担保証券にぴったりの比喩じゃないか! 銀行は危険な証券をひとまとめにして、良質な商品として売り出しているんだから」と、そのヒラメキを解説した。
さらには、世界的歌姫セレーナ・ゴメスも登場! 愛嬌たっぷりに金融業界の仕組みを解説してくれる。セレーナは、監督から出演オファーを受けたことに驚いたそうで、「脚本を読んだとき、ほとんど理解できなかったの。経済システムを知っておくことは重要だと思っていたから、理解できなくてすごく怖くなったわ」とそのときの心境を明かし、「でもアダムと話して、出演の意図が理解できたの。私というプラットフォームを介して、私に関心を持つ若い次世代の人たちとコミュニケーションを取る機会を得ること。だから、何が起きたかを理解することは大切よね!」と語り、自身が起用された理由を分析した。
本作で鬼才トレーダー、マイケル・バーリ役を演じ、アカデミー賞「助演男優賞」にノミネートされたベイルは、この豪華なカメオ出演について、「非常に複雑な金融の話をポップカルチャーの代表たちに噛み砕いて説明させることで、観客を楽しませながら不条理な世界へ巻き込んでいくんだよ!」とコメント、彼らが一見難しそうな金融業界の扉を開けてくれると明かす。
そして極めつけに、日本人には嬉しい演出も! カレル扮するトレーダー、マーク・バウムが商談する日本料理屋のシーンで、日本を代表するシンガー・徳永英明の「最後の言い訳」がBGMとして流れるのだ。歌詞に登場する“一番大事なもの”とは、もちろん…。
観客にいかに分かりやすく、作品にエンターテインメント性を持たせるかを追求したというマッケイ監督。いたるところにユニークな工夫が凝らされた本作を、劇場で目撃してみて。
『マネー・ショート 華麗なる大逆転』は3月4日(金)よりTOHOシネマズ 日劇ほか全国にて公開。