『バットマン vs スーパーマン』は神話である 世紀の対決に込められた監督の意図(シネマトゥデイ) - Yahoo!ニュース http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20160325-00000035-flix-movi #Yahooニュース


映画『バットマン vs スーパーマン ジャスティスの誕生』(全国公開中)で、アメコミ界を代表する二大ヒーローの激突を描いたザック・スナイダー監督が、世紀の対決に込めた思いや、ビジュアルへのこだわりを明かした。

【動画】バットマン&スーパーマンが激突!

 代表作『300 <スリーハンドレッド>』『ウォッチメン』において、原作コミックの世界を完全再現してみせたスナイダー監督のビジュアルセンスは健在。迫力の映像美を作り上げるため、「バットマン:ダークナイト・リターンズ」などのコミックと共にスナイダー監督が参考にしたのが、「神話」を描いた古典絵画の数々だったという。

 「僕はコミックブックだけでなく、古典芸術や建築に対しても情熱を持っている」というスナイダー監督は、「脚本家のクリス・テリオが素晴らしく知的な脚本を書いてくれた。そこには、力とは、正義とは何か、(スーパーマンのような)神話的な人物と僕たちの関係は神と人間の関係にあたるのか? といった疑問が提示されていたんだ。この映画のキャラクターたちは非常に神話的。そのため、ビジュアル面でも彼らをサポートする必要があると考えた。だから多くの場面でクラシックアートを参考にしたんだよ」と証言。

 だからこそ、本作がバットマン(ベン・アフレック)とスーパーマン(ヘンリー・カヴィル)の対決を描くヒーロー映画であると同時に、「神と人間」の対立を描いた神話のような雰囲気を醸し出していることについても「完全に意図したことなんだ」と明かした。

 ちなみに、実際に二大ヒーローを演じたベンとヘンリーの相性については、「僕としては、もう少し意地悪で、いつもお互いに不満を持って怒っていればと思ったんだけど、実際の二人はかなり仲が良かった」と苦笑。また、二大ヒーローに匹敵する大活躍を披露するガル・ガドット演じるワンダーウーマンについても、「彼女はクールだ! 彼女が映画に出てきた時、新鮮な息吹を感じたよ」とお気に入りの様子で、剣と盾を持った彼女の姿が、『300』の主人公レオナイダスを思い出させると尋ねると、「そう、少しだけ思い出したね。でも、流石のレオナイダスだってワンダーウーマンとけんかをしたいとは思わないだろう。どうやっても殺されちまうから!」とちゃめっ気たっぷりに語った。